100年前の女性日記に見る「スペイン風邪」

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画像=「北総よみうり」5月22日付
100年前の女性日記に見る「スペイン風邪
女性の日記から学ぶ会 代表 島利栄子さん


時代を駆ける 吉田得子日記1907-1945
女性の日記から学ぶ会 編
島利栄子・西村榮雄 編集責任
みずのわ出版発行 2012年6月刊 A5判上製661頁 税込定価11,000円
ISBN978-4-86426-014-5 C3036
装幀 林哲夫
http://www.mizunowa.com/book/book-shousai/tokuko.html
残念ながら品切。戦後編は在庫あり。
戦後編 → https://mizunowa.hatenablog.com/entry/20180605


今日も暑い。みかん灰色カビ病・黒点病防除三日目。午前でやんぴ。寿太郎とデコポンの開花が遅い。2、3日様子を見ることにする。

摘蕾作業。

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未結果若木の摘蕾作業。休校息子がほぼ終日テゴしてくれる分、今年は助かっている。老木を見限っての更新を進める中にあって若木廻りの作業と草取りに手を取られ、開花期の訪花昆虫防除を見送る。
今がみかんの花の盛り。この時期に本土側から大島大橋を渡ると、風向きによっては橋の真ん中辺りからみかんの花の匂いが漂ってくる。海ゆく船の上にまで漂ってくると聞いたことがある(でも、今は、島には来ないでくださいね)。我が家でもこの時期窓を開けて風呂に入るとええ温泉具合になる。この花の匂いをさして、官能的と表現する人もいる。今年は裏年(全国的には表年だが、山口と広島は表裏が逆)で花が少ないがゆえ、少し控えめではある。
去年と同様に、高温の影響で今年も開花が早いというが、園地毎のばらつきも大きい。スダイダイ、石地は早いが、寿太郎は遅い。落弁期の灰色カビ病・黒点病第一回防除のタイミング見極めが難しい。
あと一点は5月2日付中国新聞、むっつり助平S記者の執筆。

在庫僅少本のご案内「パンの木 登尾明彦詩集」

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ジャケット・帯

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本文

みずのわ出版/在庫僅少本のご案内
倉庫整理がてら、在庫僅少本のお知らせを順次掲載していきたいと思います。送料無料です。ご注文は小社サイト http://mizunowa.com/ よりメエルでお願いいたします。基本的に同梱の郵便振替用紙を使用して到着後10日以内のお支払いとなりますが、この時世ですのでネットバンキングの取り扱いも致します(山口銀行、ゆうちょ銀行。ご注文時に銀行口座宛て送金希望と一筆入れてください)。

 

パンの木 登尾明彦詩集
登尾明彦 著
2006年12月刊 A5判上製89頁 税込2,200円(本体2,000円+税200円)
ISBN978-4-944173-45-7
装幀・ジャケット画 林哲夫

 

[著者]
登尾明彦(のぼりお・あきひこ)
1943年、京都府生まれ。立命館大学卒業。1969年より兵庫県湊川高等学校勤務。2004年退職。一人雑誌『パンの木』(月刊)発行。 詩集『パンと貝殻』(私家版)、『パンの木』(みずのわ出版)、単著『湊川、私の学校』(草風館)、『湊川を、歩く』『それは、湊川から始まった』『原初の、学校―夜間定時制湊川高校の九十年』(みずのわ出版)、共著『はるかなる波濤』(明治図書)、『授業が生きる光となる』(国土社)など。

 

[目次]

消息/ある年の秋のある日のこと/骨が鳴る/一個のパンにも/我が町のパン屋/私のようなパン焼きにも/僕が語って聞かせられるのは

**
パンを焼きながら考える/私がパンを焼いてこれたのは/私の決め方/誇り/生き直す/一流/稼ぎ

***
自分を問う/孤独な仕事/痕跡/夢を売る/問い/人間/不幸/記憶/忘れない/捨てる

****
海が見える/パン焼き人生/悔い/晩年/君よパンを買う人のことを思え/願い

*****
店を閉める/風景/その日/今年限り/ハルモニたちハラボヂたち/まるで昔の私を見ているようだ

いま、島を訪ねてはいけない。

島外の友人から連絡が入った。コロナ対策で6月から特別休暇が入る。その時期の状況によりなのだが、行けそうならみかん作業の手伝に行くと言うてくれた。それに対するワシの返信を以下。休暇の日取りを調整する都合が勤め人にはあるがゆえ早い目に伝えておかねば、と思った次第。


コロナ禍とは関係なく、季節は待ってはくれません。本屋兼業で7反のみかん畑をつくる身にあっては、テゴ人があればありがたいのですが、現状で感染リスクの高い本土から周防大島まで渡って来てもらってよいかどうかは、現時点では読めません。この先、5~6月のコロナの感染拡大状況により、なのですが、正直、無理……と思っています。当面、お気持ちだけでも、ありがたく拝受いたします。

大島はいまのところ感染者は出ていません。安全と思われているのか、架橋島である大島に限らず、この近辺の島嶼部で、来島者がアホほど増えています(4月21日付中国新聞=画像参照)。温泉、道の駅、ほか、観光向け施設全て閉鎖したのですが、釣り客が異常に増えている。橋の入り口の大畠観光センターでおべんと買うて、橋渡ってすぐの釣具屋でエサ仕掛け買うて、島内彼方此方に散っていく。大して釣れもせんのに、下手すると魚より人の数の方が多いのかもしれない。島のお店でものを買わずゴミだけ置いて帰るってのは前から変わらんのですが、それに加えコロナまで置いて帰られたら目もあてられん。感染爆発すれば、この「海に浮かぶ老人ホーム」(これは、民主党政権下の事業仕分けで発せられた暴言。老人ホームであるからして社会資本投下をする必要は無いと言う論旨。気に食わん物言いではあるが、島が老人ホームであるのは実情)は地獄絵図、屍の山と化す。どうも、それがわかっとらんふうなのですよ。連休、恐怖です。

緊急事態宣言が出て以降、愚弟が三宮のお店を閉めています。家賃馬鹿高い神戸の市街地にあっていきなり収入ゼロ、これも困りごとですよね。この際、大島に来てワシの畑テゴしてくれんかとも思うのですが、そうもいかん事情があります。今のところ愚弟は感染していません。でも、万一彼がこちらに来て以降感染者が出たとすれば、彼の所為にされる危険がある。発症しとらんと言うても、神戸から来てウイルス持っとるかもしれんなんて言われたら二の句も継げませんからね。この閉鎖的な島社会のこと、嫌疑をかけられることになる愚弟も難儀しますが、そうなると、ここに居続けるワシらの立ち位置も難しくなってしまいます。愚弟もそのことをよくよく理解しているがゆえ、ワシの現状はわかっていても大島には帰ってこないのですよね。

実はまだ春肥が終わらず。除草剤を使わないもので、草をとりながらの施肥、ただしアブラムシ対策のためカラスノエンドウはなるべく刈らずに残す(地面に近い枝にからみつくものだけ除去する)。アホほど手間がつきます。休校で手の空いた愚息が役に立ってくれてますが、いかんせん人手が足りん。結果させず枝を伸ばす若木の摘蕾(花芽摘み)もこれから半月が勝負、堆肥積み、追加イノシシ対策、枯れ木伐採・焼却、何もかもが遅れ込んでいます。あわせて、目下五点同時進行で本の仕事抱えてます。本が売れもせんのに、責任もって作るべき本の仕事は途切れずにあります。大島を守るためのみかんも、人文知を守るための本も、どちらも大事です。

先がまるで読めません。といっても、コロナ禍が長引くことは間違いないでしょう。今から心配してもどうしようもないのですが、11~12月の収穫時期、島外からのテゴ人に来てもらえないかもしれません。世間の経済的困窮によりみかんの売上がガタ落ちするかもしれません。昨年の猛暑以降、ずっと高温で推移しています。この1~3月に限ってみても、異常高温を記録した昨年同時期よりさらに高い気温を記録しています。肌で感ずる異常気象は、観測史上最大値でもあります。この先も続くであろう異常気象が思いやられます。今年もまた、まともなみかんが出来ないかもしれません。それでも、季節は待ってはくれません。その時期ごとの作業を黙って片付けていくほかありません。

……そんなこんなで、お気持ち、ありがとう。
重ね重ね、御礼申し上げます。
一日も早く、大島まで来てもらってよい状況に戻るのを願いつつ。

追伸
実は、うちの父方は癌と短命の家系なのですよ。ワシも数年前の町の大腸癌簡易検査でポリープが見つかり、こちらの病院で内視鏡検査・日帰り手術を受けたわけです。去年春の検査で、ワシが暴れた(全身麻酔ゆえ、ワシの意識は無いのですよ)ということで、大腸の終点まで検査せずに引き返した。医療に詳しい知人から、これでは検査が終了したことにはならないと忠告を受けた。それで、こちらの病院をやめにして、無理くり紹介状書いてもらい、神戸中央市民病院で直腸・大腸内視鏡体幹エコー、胃カメラの検査を受けた。それが去年の5月。中央と地方の医療格差を痛感しました。
去年の検査終了時に、今年の検査を4月下旬に予約してたのですが、緊急事態宣言もあり、市民病院のコロナ院内感染もありで、6月下旬に延期しました(延期は2ヶ月ごと。一度キャンセルすると次に予約取り直すのが大変になるからだという病院側の説明)。ポリープ切除となると術後10日はキツい仕事ができない。梅雨時の防除と夏肥、草取りはあるけど、この時期なら少し遅れたという程度で何とかなる。6月末に検査に行けたらええんだけど、まず無理だろうね。7~8月はみかん作業のいちばんキツい時期、特に8月下旬は絶対に外してはいけないミカンバエ防除があるから一歩も外には出られない。9月から10月なら何とかなる。収穫が始まればもう無理。来年の1月以降になる。検査延期が長引いて癌になるのもシャレにならんよね。でも、どうすることもできない。
東京の知人から聞いた話。交通事故で救急搬送しようにも、病院40軒受入れ断られた。すでに医療崩壊している。普段なら死ぬるはずのない病気や事故で命を落とすことになると。

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タケノコを炊く。

1 胡麻油でカシワ(親鳥こま切れ)を炒める(普通に売ってる若鳥でもよい)。
2 タケノコ、糸コン(ちぎりコンニャクでもよい)、昆布(出汁ガラ)を入れて炒める。
3 具材から水が出てきたらイリコ出汁を入れる。
4 沸いたら念入りにアクをとり、松山揚げ(普通のおあげさんでもよい)を入れる。
5 薄口醤油、酒、落し蓋。煮詰り分を考慮して当初の味は薄い目に(頼りないぐらいが調整しやすい)。
6 30分ほど煮込む。
7 最後の煮詰まり具合を差し引いて醤油を足す。
8 鍋の底3センチくらいまで煮汁が減ってきたら火を止めて数分蒸らす。

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かまくらブックフェスタ in くまざわ書店フェア。

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かまくらブックフェスタ in くまざわ書店フェア


くまざわ書店武蔵小金井北口店にて


牛若丸/エクリ/カディブックス/北と南とヒロイヨミ/共和国/群像社/左右社/新曜社/タバブックス/トムズボックス/夏葉社/羽鳥書店/ぽかん/湊の人/みずのわ出版


画像提供…港の人