みかん印の白無地ブロックメモ

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みかん印の白無地ブロックメモ
みずのわ出版/みずのわ写真館/みずのわ農園

9.5×9.5cm 1冊あたり100枚 天綴じ
目にやさしく、風合いに優れ、書き心地の良い書籍用紙(b7ナチュラル)使用
書籍印刷製本時、原紙からの断裁工程により発生する余剰部分を有効活用しました

頒価
1冊 250円(税込)

送料
1冊 110円
2冊以上 無料

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古老の人生を聞く 宮本常一ふるさと選書第1集

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★新刊出来
古老の人生を聞く 宮本常一ふるさと選書第1集

収録作品…ふるさと大島/奇兵隊士の話/世間師/梶田富五郎翁

著者 宮本常一
編者 宮本常一記念館(周防大島文化交流センター)
監修 森本孝
発行 みずのわ出版

定価 本体1200円+税 ISBN978-4-86426-101-2 C0395
菊判(227mm×152mm)並製本 カバー装 扉共紙 88頁

用紙/刷色
カバー ヘリオスGA ナチュラル 四六判Y目135kg 4°
表紙 気包紙-U-FS K判T目147.5kg K1°
本文 b7ナチュラル 四六判T目79kg K1°

印刷 (株)山田写真製版所
製本 (株)渋谷文泉閣
装幀 林哲夫
プリンティングディレクション 黒田典孝(山田写真製版所金沢支店)

「編者あとがき」より抜粋
 宮本常一が1981年に亡くなってちょうど40年が経ちました。宮本常一はふるさと周防大島のことを深く調べ、そこで考えたことをたくさんの書物に書き残しています。私たちは宮本の著作を通して、ふるさとがたどってきた歴史を知ることができ、どうやって現在の暮らしが形作られてきたのか、また暮らしをより豊かにしていくにはどうしたらいいのかに思いを巡らせることができます。
 ふるさとを知り愛した民俗学者の著作を、多くの人と読み継ぎ、地域の未来を考える共有の財産としていきたいと思い、「宮本常一ふるさと選書」として刊行を開始することにしました。そこで、小中学生や高校生をはじめ若い世代にも親しんでもらえるように、漢字にはルビを付し、難しい用語には簡単な解説をつけました。また、写真や図版を挿入して、宮本が書き残したことのイメージが膨らむように工夫しました。
「ふるさと大島」は、「周防大島」(『島』有紀書房、1961年)と「旅を誘う白木山」(『岳人別冊 グラフ国立公園』中日新聞社、1971年)として刊行されたものです。周防大島の歴史的な特色と執筆当時の島の空気感を、簡潔かつ、愛情に満ちた筆使いで描かれています。本シリーズ全体を俯瞰する文章として冒頭に収録しました。
奇兵隊士の話」「世間師(しょけんし)」「梶田富五郎翁」が本書の中心になるものです。宮本常一聞き書きの中でも、周防大島生まれの古老たちの話をまとめたこの三つを収録しています。幕末から明治を生きた人たちの話には一定のリズムがあったと宮本は回想しています。その語りのリズムを活かした文章は、声に出して読めば、また新たな発見があるかもしれません。
 宮本常一が聞いた古老たちの人生からは、周防大島というところが決して隔絶された世界ではなく、絶えず外の世界との往来があったことを教えてくれます。遠くに見える山々や家並みは旅情を誘い、眼前に広がる穏やかな瀬戸内海は新たな場所へとつながっていたのです。
 道路が拡張されて埋め立てが進み、当時と風景が一変したように思えますが、ミカンの花の香り、家々が密集する町の佇まい、季節ごとの祭礼、海を行き交う漁船のエンジン音に、宮本常一が描いた周防大島の素朴で誠実な営みを感じることができます。宮本が書き残した古老たちの人生は、決して遠い過去の話ではなく、現在につながることなのです。


第1期 第5集までの収録予定(各巻の表題は未定)

第2集 2022年4月刊行予定
私のふるさと

第3集 2023年4月刊行予定
私の祖父/母親の躾/父親の躾

第4集 2024年4月刊行予定
子供の世界/萩の花

第5集 2025年4月刊行予定
母の悲願/子守歌

みかん日録、週刊長野の書評。

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書評…週刊長野 2021.3.27

みずのわ出版/神戸→周防大島移転10周年・創業24周年記念

本とみかんと子育てと 農家兼業編集者の周防大島フィールドノート
柳原一徳 著 A5判並製カバー装 671頁
税込定価 3,300円(本体3,000円+税)
ISBN978-4-86426-046-6 C0036

版元直販→送料無料(振替用紙同梱にて送付。銀行振込・ゆうちょダイレクトご希望の場合、その旨お知らせください)

みずのわ出版
E-mail:mizunowa★osk2.3web.ne.jp
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装幀 林哲夫
プリンティングディレクション 黒田典孝(山田写真製版所金沢支店)
印刷 ㈱山田写真製版所
製本 ㈱渋谷文泉閣

カバー ヴァンヌーボVG-FS スノーホワイト 四六判Y目 150kg 4°(写真・文字のみ半マットニス引き)
表紙 GAクラフトボードFS ムーンストーン L判T目 230g/m2 1°
本文 モンテルキア 菊判T目47.5kg 1°
スピン A13

にんにくの草取りと施肥。

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非公開日録から、3月のニンニク作業を抜粋。

●降水量 ◆平均気温 ▲最高気温 ▼最低気温 ■日照時間

 3月6日(土)旧1月23日 曇
 ●0.0mm/◆12.3°C/▲17.5°C/▼8.6°C/■6.6h
 午後一時から三時まで、井堀中段でニンニクの草を引く。一人作業、二列ひと畝(およそ一二〇本)二時間。一本間違えて抜いてしまう。種ニンニクの上に新ニンニクが出来るのだが、この時期はまだ何も出来ていないと、初めて知る。こんなミスでもなければ、この時期に掘って確認してみることはない。なるほど、この時期の草とりと施肥と土寄せ、そして四月のトウ立ちを摘むことが生育のうえで重要なのだと解る。一寸勉強になった。

 3月7日(日)旧1月24日 曇
 ●0.0mm/◆8.1°C/▲9.6°C/▼6.8°C/■1.8h
 悠太のテゴで十時半から正午までニンニクの草取り。さすが、ワシ一人で二時間のところ、二人で一時間半。午後一時間、続きのテゴをしてもらう。

 3月15日(月)旧2月3日 晴
 ●0.0mm/◆9.2°C/▲15.5°C/▼3.8°C/■9.3h
十二時半から一時間、ニンニクの草引き。今年初めてモンシロチョウを見つける。二時一五分まで横井手寿太郎下段で石灰をふる。続いて上段にも。三時過ぎに悠太を迎えに走る。大急ぎで着換えさせ、手が四本に増える。五時までかかって上段寿太郎の石灰をふる。お宮の裏から瀬越の山にかけて渡りガラスが群れ飛んでいる。今年もカラス被害の季節が来た。五時から六時までニンニクの草取りと施肥。丁寧にやっとったら間に合わん、ざくざくでいいからといって加速つける。ひと畝半だけ土寄せするが、暗くなってきた。コンテナ持っていきタマネギを回収する。雨で濡らしてはいけん。悠太が丁寧な詰め方をする。

 3月16日(火)旧2月4日 曇時々小雨
 ●0.0mm/◆13.8°C/▲18.6°C/▼7.7°C/■1.4h
 朝起きぬけ天気ドットJPをスマホでチェックする。降り始めが午後一時に変っとる。朝からカラスが喧しい。昨日の残りで雑炊こさえ、悠太を送り出し、あとはかーちゃりんに任せて七時半頃井堀中段に上がる。Fさんの園地にまかれた柑橘五号の粉がカラスの餌食になっている。うちのニンニク廻りは無事。昨日肥しをふったものの土寄せが間に合わず心配していた。カラスの図体でニンニク踏みつけへし折られたら目も当てられない。カラスに狙われんように土寄せをしてカラス糸を張る。九時半までかかる。一寸だけ家に帰り、みーちゃんのトイレ始末。井堀中段に戻り、十時から十二時半までスダイダイ一〇本に春肥をふる。しっかり土と混ぜる。敷き藁もする。たった一〇本相手に手間を食う。



今年3月上旬と中旬の、安下庄アメダスの観測値。かっこ内の左は昨年の値。右は2010年平年値。

3月上旬
降水量  34.0mm(68.0mm/34.3mm)
平均気温 10.1°C(9.6°C/7.5°C)
最高気温 14.0°C(13.6°C/11.9°C)
最低気温  6.8°C(6.0°C/2.9°C)
日照時間 48.0h(46.3h/53.5h)

3月中旬
降水量  40.0mm(3.5mm/49.7mm)
平均気温 11.3°C(9.8°C/9.0°C)
最高気温 15.4°C(15.4°C/13.4°C)
最低気温  7.3°C(3.2°C/4.7°C)
日照時間 63.5h(76.8h/57.5h)

 

みかジュー。

 

f:id:mizunowa:20210304094706j:plain自家製みかジュー。
寿太郎温州の最終ストック、小玉4.5キロから果汁手絞り2.4リットル。スダイダイ70ミリリットル(みかん果汁の3パーセント程度)を加え、あくを取りながら85度まで加熱。300ミリリットルでみかんゼリーを作り、残りを冷まして4合瓶2本と500ミリペトボ1本。加熱とあく取りで160ミリリットルのロスが出て、歩留り2.24リットル。水と果汁で比重が違うのはおくとして、生食用の半分程度にまで減るということ。
自分で言うのもなんだが、そこらで売ってるものとは比較にならんほどウマい(註/農協のジュースが不味いと言ってるわけではない。あれは本当にウマいんだが、それを上回るということ)。だが、売り物にはできない。自宅の台所で作ったものでは保健所の許可が下りず販売ができない。選外品を農協に原料出荷したら二束三文。ジュース加工業者に持っていけば、やはり工賃と瓶代が高くて、売り物としてはかなりの値段になってしまう(普段使いはキツくとも、贈答用ならいい商品だと思う)。一時、倉庫ついでに加工場を設置して自前でのジュース加工・販売も考えたが、ジュース加工場として保健所の認可を取るためにはパテーションを四つに区切らなあかんとか何とか異常にハードルが高いとわかり断念。それ以前に、みかんの収穫と出荷が終った後でないとこんな手間な作業はできんとくれば、本気で自前ジュース加工に手を出そうとすれば人を雇う必要が生ずる。そうなれば本末転倒だ。生食用で、良いものを作り、高く買ってもらうと、そこに特化するしかないと、そういうことなんだろう。異常気象続きでこれまた難儀なんだが。