「北國の神話」お彼岸前出来予定。

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★お彼岸前出来予定。
画像=束見本にジャケット刷取りを巻くとこんな感じ。

 

表題 北國の神話
著者 福島清(画家・文筆家)
発行 みずのわ出版
印刷 (株)山田写真製版所
製本 (株)渋谷文泉閣
プリンティングディレクション 黒田典孝(㈱山田写真製版所金沢支店)
装幀 福島清(ジャケット画「抗PD-1抗体 模式図」・デザイン)
   柳原悠太(ジャケット文字)
   林哲夫(表紙・扉)
発行日 2022年3月25日(3月18日頃出来)
体裁 A5判 糸篝丸背上製本 352頁
定価 本体4,200円+税
ISBN978-4-86426-048-0 C0095

章立て
1 ニューヨーク散歩
2 東北見聞録
3 獺祭
4 沿海州探検行
5 百済彩光
6 松田文彦から本庶佑
7 ステラ
8 怪人テボォ
9 自死
10 ナイチンゲールへの旅
11 ニューヨーク絵画抄
12 北の刑務所
13 怪獣
14 洗礼
15 ダックスフント奇譚
16 枉駕漫録
17 COVID-19
18 北國の神話
「神話シリーズ」全3巻『男達の神話』『渚と街角の神話』『北國の神話』特別事象・事物の解説/登場人物名索引(付:訂正・補遺・備考)

著者
福島清(ふくしま・きよし)
1948年(昭和23)神戸市生まれ。画家、造形家、登山家。大阪RCC(ロック・クライミング・クラブ)創立会員。雪と岩の集団「蟻の会」を創設。造形美術作品は個展を中心に発表。パブリックコレクションは衆議院京都大学・大阪産業創造館。著書に『男達の神話』『渚と街角の神話』(みずのわ出版)、『Unnennbarrer Ort〈名状シガタイ行方〉』(デトレフ・バウアー・オフィス)。

50万字の自伝『男達の神話』(2006年)、瀬戸内の島と街をモティーフに滅びの美を追求した『渚と街角の神話』(2009年)に続く、神話シリーズの最終巻。如何にして死すべきかを追求してきた福島清の、これから男になるべき男の子たちに向けた遺書でもある。
芸者を母とし、父の記憶はない。あかんたれな少年が芸術と登山に出合い、脳味噌と腕力を磨き上げていくことで変っていく。審美の旅の最終章が本書である。東北大震災の被災地を訪ね、新型コロナ感染拡大初期、都市封鎖寸前のニューヨークで絵を描き酒を浴び肉を喰らう。コロナ禍もまた福島清の筆致に翳を落とす。
最終章では、母の縁、後に美術評論家乾由明の縁による北國金沢の記憶を辿る。そして神戸連続児童殺傷事件の少年Aこと酒鬼薔薇聖斗に自身を重ね合わせる。
「事件に関わる文献を読めば、少年の生活には社会的な通念に縛られた母親は居たが、父親の匂いが皆無に近かった。彼と私の人生には「父性の喪失」と「獲得」の問題があった。」
「一人のうら若き犯罪者は無惨であった。その思想や感性の熟成において、その抑圧と解放の練度において二人には差異があるようでも、その深奥においては紙一重であった。思索にもとづく造形美術への道を開示されなかった表現者を悲しまずには居られなかった。」

[用紙・刷色]
カバー TS-1 N-8 四六判Y目130kg
 4版(K+K+特練グレー+グロスニス)
表紙 TS-1 N-8 四六判Y目100kg
 ブラック箔押し(光沢・凹)
見返し TS-1 R-5 四六判Y目130kg
別丁扉 TS-1 N-8 四六判Y目100kg(K/1°)
本文 OKハルクリーム A判T目 42.5kg(1-20折4°/21-22折1°)
スピン A5
花布  A9