「調査されるという迷惑 増補版」不良品(乱丁)、交換します。

本来右頁にくるべき122頁が左頁にきている。

「調査されるという迷惑 増補版」第2刷(2025年1月1日付)に不良品(乱丁)が発生していたことが、2025年9月5日にジュンク堂書店郡山店(福島県郡山市)で購入されたお客様からのお知らせにより判明しました。不良品は、400冊ほど出る可能性があります。

不良品は、本来121頁の入る位置(左頁)に122頁が入り、その頁をめくると、本来122頁の入る位置(右頁)に121頁が入っています(ノンブル・柱の位置がおかしい。頁繰りが、120頁→122頁→121頁の順になっています)。

書店・ネット書店、もしくは小社から直接ご購入された方で、不良品をお持ちの方は、メエルでお知らせください。無償で交換します。

 

詳細は、小社サイト、おしらせ頁を御覧ください。

https://mizunowa.com/topic/888/

本を糸口に高濱浩子が柳原一徳に訊く-神戸の地脈、島の血脈

印刷立会当日の様子。ジャケットの刷色チェック。表紙と重ねると写真の色(スミのダブルトーン)が透ける。それを加味して刷色を合せる。富山市、㈱山田写真製版所にて。

神戸元町ジャーナル」の本文で触れられていない大切なこと、写真というメディアの残酷さ加減、モダニズムの非人間性、終りなき加筆修正-神戸開港158年関連年譜の今後の課題、などについて話します。


本を糸口に高濱浩子が柳原一徳に訊く-神戸の地脈、島の血脈
日程: 8月29日(金)
時間: 17:00〜
参加費: 1500円
場所: 本とお茶ほとり(神戸市兵庫区梅元町14-16)

お申込みは、「ほんとお茶ほとり」さんへ、メールまたはInstagramのメッセージでお願いいたします。
インスタグラム https://www.instagram.com/hotori_book_tea/
メエル hotori0811■gmail.com(■のところに半角アットマークを入れてください)

鶴田書店の帖場脇。

画像=周防大島町久賀、鶴田書店の棚。

農民文学者住井すゑの名言を思い出した。
憲法を変えるなら「ウソつくな」の1条だけでよい」
憲法の条文が103条もあるもんだから、あいつら政治家バカばっかだから読んでも理解できない。「ウツつくな」の1条だけにすれば、中曽根なんてヤツが如何に憲法違反のインチキ野郎かわかる」

 

4ヶ月経ってしまったが、あほ息子の小学校卒業式での保護者代表謝辞、以下の通り。

 

卒業生保護者を代表して謝辞を述べさせていただきます。
先生方、地域の方々。子供たちを6年間見守っていただき、ありがとうございました。子供たちが地域の学校に通う、かつては日本中どこへ行っても当り前に見られた風景でしたが、市町村合併少子化により学校の統廃合が進み、ことに島嶼部や山村にあっては学校が存続していること自体が珍しくなってしまった昨今にあっては、安下庄の毎朝の風景は貴重なものであると言えましょう。子供が消えた地域は灯が消えたようだ、といわれます。細々とではあっても、この安下庄の地に、これからも小学校があり続けていくことを願ってやみません。
子供を学校に送り出す親として、心配は尽きませんでした。交通事故にあいはしないだろうか、川に落ちたりしないだろうか、考えだせばキリがありませんが、無事に行って無事に帰ってきておくれ、そう念じて学校に送り出してきました。
小学校の6年間は子供が親の手を離れる第一歩、大人へと変わっていく子供たちのこれからの長い人生を思えば、いつまでも親が手を引いて歩くわけにはいかないとわかってはいるのですが、親というものはおそらく死ぬかボケるまで子供を案じ続けるのでしょうし、私の親も、そのまた親も同様だったのでしょう。自身が人の親になってわかったことの一つです。
先生方、地域のみなさんの見守りのお陰で、6年間、一人の子供も欠けることなく、卒業の日を迎えることができました。重ねて御礼申し上げます。
さて。卒業生が4年生の時、3・4年生合同のみかんの総合学習で1年間、ほぼ月イチで農薬撒布以外の現場作業、学期ごとに2回程度の座学を行いました。肥料の三大要素、人間でいうところの三大栄養素にあたる窒素、リン、カリの由来を、作業現場で説明しました。みかん肥料の窒素とリンは魚粕、これは島根県浜田漁港で水揚げ、広島、岡山の工場で加工したもの。国産です。でも、魚をとりに行く漁船の船体となるFRP(繊維強化プラスチック)は石油由来、資材を運ぶトラックの資材としての鉄鋼、燃料、すべて輸入です。塩化カリ鉱石は日本では採掘できずすべて輸入。中国、ロシアなど、国際関係上難しい国が相手です。人口増加による途上国の需要増と、ウクライナの戦争の影響もあって、肥料価格が高騰し、世界の国の間で肥料の奪い合いにもなっている。海の向こうの戦争が、この島にも影響を及ぼす。島に暮らしていても私たちはグローバル化と無縁ではないのだ。地域の産業から世界の動きまで学べる。戦争が続けば農業も安定して続けることができないのだ。歴史につながる現代社会の問題として授業を行いました。
みかん学習の最後のまとめとして、一昨年の春休みに全員集まってもらい、オカジョウの畑に寿太郎温州みかんの苗木を植えました。担任のH先生のおじいさんが大工さんで、腐食に強い桜の木をカットして提供してくださり、みかんの木に掛ける名札を作りました。苗木は2人1班で1本ずつ植えました。みかんの苗木がまだ小さく、風で飛ばされてはいけないので、名札は我が家で保管しています。この木から収穫できるのは卒業生が高校に入る頃になろうかと思います。その日を楽しみに、みかんの管理を続けていきたいと思います。
最後に一つ。
やはり、この子たちの未来を案じてしまいます。少子高齢化と人口の偏在による担い手不足、そして急激な気候変動により食糧生産が危機に陥っています。大島の基幹産業として位置づけられてきたみかん生産も、先行きが危ぶまれています。歴史をひもとけば、食糧危機こそ戦争の引き金です。基本的人権の尊重、戦争の放棄、戦力の不保持などをうたった憲法のおかげで、この80年間、アメリカの核の傘の下にありましたが、欺瞞的とはいえ戦争をしてこなかった。たったの一度も他国の人を兵器で殺さなかった。誇るべき昨日を持てぬこの国にあって、80年間戦争をしてこなかったという誇るべき今日がある。学問の世界に自身の存在証明を見出し、人文歴史社会を学ぶことを生業としてきたなかで、私はそう考えるようになりました。憲法を変えようという流れが強まり、世界中で核武装が拡大され、海の向こうの戦争が終わらない、いまの時世にあって、この子たちが将来、戦争に巻き込まれるようなことがあってはならぬと考えます。
民俗学とは何かと問われて、日本の民俗学創始者である柳田國男は、こうこたえました。この国土にかつていた者たち、今いる者たち、そして、これからやって来る者たちのために行われる学問である。すべての学問が、この一点に行き着くとおもいます。いまここにいる子供たち、これからやってくる子供たちの未来のためにも、先生方には、困難であっても気張ってほしい。家庭にあっては親の責任ですが、学校という場にあって子供たちを守り、戦争の人類悪、平和と人権の尊さをしっかりと教え諭すこと、それは、先生方だけが頼りです。いまここにいる子供たち、これからやって来る子供たちの未来のために、先生方へのエールという形で、謝辞といたします。

神戸元町ジャーナル―通り過ぎた人々、喪われた街

神戸元町ジャーナル―通り過ぎた人々、喪われた街」
書容設計 扉野良人
表紙写真 相尅 安井仲治 1932年撮影 2004年ゼラチンシルバープリント 名古屋市美術館
「アサヒカメラ」1936年9月号「安井仲治傑作集」より、安井のエッセイを表紙袖(小口折、表3側)に収録。
表紙用紙 OKミューズガリバーエクストラ ホワイトS 菊判T目118kg ダブルトーン(K/2°)山田写真製版所黒田典孝PD渾身の印刷設計、安井が追求した漆黒のトーンを再現。

なかなか書評が出えへんのだが、読み込んで書くとなれば難物であろうことは間違いない。べたべた褒めてくれとは言わないし(逆に嬉しくない)、多少くさされてもよい。きっちり読み込んだうえでの書評が出ると嬉しいし、なんやこいつ前書きと後書きとアマゾンの紹介文しか読んでへんやないかという、つまらんげな書評が出ると嬉しくない。
奈良新聞にいた当時、担当デスクの厚意で時々書評を書かせてもらっていた。著者をたずね、休みをとって県外へ取材に出かけたことも度々あった。向上心を伴った趣味の延長でもあったのだが、書く毎に確実に筆力(=読む力)が伸びたという確信があった。
Yahooニュースともう一つ何だったけか、イベント紹介ついでの本の紹介記事がネットニュースの記事に出ていたが、われ、読んでへんやろ! とツッコミたくなるレベル、これにはがっかり。まあ、こたつ記事書いてギャラをもらえるネット記者なんてのは、物書きの無免許運転みたいなもの。期待するほうがアタマおかしい。
林哲夫画伯が書いてくれた。見るべきところをちゃんと見ている。
https://note.com/daily_sumus/n/na2c5ef051d6b

出版記念展『 神戸元町ジャーナル』とその周辺

出版記念展『 神戸元町ジャーナル』とその周辺
会場:ギャラリー島田(神戸・ハンター坂)
会期:2025年7月5日(土)- 7月15日(火)12:00-18:00
*最終日は16:00まで
*7月9日(水)休廊
*7 月13 日(日)16:00 ~ 旅する編集者 柳原一徳 ひとり語り<要予約/ 無料>
予約…電話・ファクス 078-262-8058
info★gallery-shimada.com(★印をアットマークに打ち換えて下さい)
https://gallery-shimada.com/cn1/2025-06-192.html

「神戸元町ジャーナル」出来。

小口折、簡易フランス装。表紙写真に文字を載せず、半透明のジャケット(深帯)の表・ウラに文字を印刷。

本文見開き。

阪神・淡路大震災被災前の空中写真。

索引。4500項目超。

1923年(大正12)海文堂書店竹中郁、受川三九郎。

神戸モダニズムという文芸潮流をめぐる詳細な年譜。出発点は1858年、安政五カ国条約(いわゆる不平等条約)、そして同条約による兵庫開港、外国人居留地設置(治外法権関税自主権放棄)。近現代史の闇。 1922年(大正11)マヴォイスト、大杉栄魯迅、石野重道、知里幸恵、和田信義……そして関東大震災

2016年5月、広島・平和記念公園オバマ米国大統領(当時)の演説を弾劾する。

1945年6月5日、神戸大空襲。米軍による空中写真。写真の美しさゆえに可視化できない地上の地獄絵図。 2016年5月、広島・平和記念公園オバマは「71年前、雲一つない明るい朝、死が空から降り落ち、世界は変わった」と演説した。誰が「死を振り落とした」のか。オバマの演説には「主語」がない。
神戸元町ジャーナル―通り過ぎた人々、喪われた街
本文執筆 平野義昌
写真構成・年譜執筆・索引編輯・校閲 柳原一徳
2025年7月刊
A4変型判(天地296mm×左右168mm)PUR並製本 簡易フランス装(小口折り)223頁
税込定価5,500円(本体5,000円+税)
ISBN978-4-86426-054-1 C0095
書容設計 扉野良人
表題英訳 菊地利奈
挿画 林 哲夫
出版助成 公益財団法人神戸文化支援基金
プリンティングディレクション 黒田典孝(㈱山田写真製版所)
印刷 ㈱山田写真製版所
製本 ㈱渋谷文泉閣
表紙写真 相尅 安井仲治 1932年撮影 2004年ゼラチンシルバープリント 名古屋市美術館
詳細(試し読みできます。カード決済による直注文可。送料無料)

みずのわ開版 原稿用紙。

7月10日頃発売予定
みずのわ開版 原稿用紙

A5判 20字✕10行 縦書200字詰 50枚綴
神戸元町ジャーナル」本文用紙の余剰部分を有効活用しました。書き心地良く、軽量コンパクト。カバンの中で邪魔になりません。便箋として使うのもお洒落です。

価格880円(税込)送料無料

用紙 タブロ-FS 菊判T目45.5kg
罫/文字 春陽堂版「鏡花全集」函・題簽 小村雪岱
デザイン 扉野良人