社告 柑橘類の発送業務について。

国鉄の荷札。

各位

いつも小社の柑橘類をご購入いただき、ありがとうございます。

柑橘類の発送業務につきまして、お知らせとお願いを致します。

これまで、以下の到着予定で案内をしてきました。
 翌日着 西は鹿児島県まで(離島除く)。東は富山、長野、静岡県まで
 翌々日着 壱岐対馬沖縄本島、関東から北海道まで(離島除く)
 それ以降 奄美群島沖縄県の離島、東北・北海道の離島

最近、首都圏向け荷物の遅延が目立ってきました。人手不足によるものと思われます。
また、奄美群島や沖縄の離島向けの荷物はいつ届くか確約がとれない情況です。気候変動の影響により離島航路の欠航・抜港が多発しているためです。

小社では、送り出し直後に、到着予定日をメエルでお知らせしています。
先日、発送2日後に配達指定をかけた荷物が2日遅延しました。注文主さんから「品物が生鮮食品ですから、どうにも気持ちが悪いので申し訳ないけど受け取り拒否とさせて頂きます」とのメエルが届きました。甘夏は日もちがしますし、配送によって傷むような梱包はしていないつもりですが、そう言われたら返す言葉もありません。

こういうことが続くと、うちのような零細農家はツブれてしまいます。また、ヤル気も無くなります。

今後は、遅延諒解をいただいたうえでの発送と致します。
大幅に遅延することはそうそうないとは思いますが、日本社会が確実に縮小、衰弱に向っている中にあって、運送業者に無理をお願いするわけにもいきません。
想えば、社会の彼是が便利になり過ぎました。そして、便利に慣れ過ぎました。
私の子供のころは、国鉄の鉄道小荷物で大島から神戸まで3日も4日もかかっていました。荷物列車への荷積みの際に荷物をぶん投げるものですから、箱には荒縄かビニール紐をかけて、荷札を2枚括りつける決まりになっていました。荷物が届いた時には、ダンボール箱の角が丸くなっていました。それでも、みなさん、不平不満は言わなかった。国鉄の全国ネットワークで廉価で配送してくれていた、これは事実です。クロネコほか宅配便の普及は一大革命とも思えます。それが、この先も維持していけるのか、疑問ではあります。

やれるようにやるしかありません。
諸々、ご理解願います。

2023.3.23
みずのわ農園  柳原一徳 拝