ぐつぐつぐつぐつ……。

mizunowa2008-04-17

【写真】
15日(火)、駒ヶ根から辰野へと向かう飯田線車中にて撮影。
亡祖母の身内が亡くなり、ほぼ1年ぶりに伊那谷まで出掛けてきた。その亡くなったおじさんとは、小学校2年の時ウチの親父と3人で木曽駒ヶ岳に登ったことがある。私が高校に入って山岳部に転げる契機となった、かどうかは謎だけれども。
写専の学生時代に押し掛けて泊めて貰ったこともある。2泊か3泊し、最後の日に当時2歳か3歳だった従姉妹の長男とおんぼろのワゴン車に乗って高遠城址へ連れて行って貰い、伊那市から飯田線に乗って辰野、塩尻を経て神戸への帰路、中央西線の車中で木曾谷の紅葉を眺めもって風見章と桐生悠々の文章を読んだ。それがコマーシャルカメラマン志望から写真記者志望へと転げる、契機の一つでもあった……と思ふ、今となってはわからんことも多いけれども。
思へば、旧い人が、だんだんといなくなる。葬儀には来てへんかったけれども、その子も既に二十歳をこえた。一度しか相見えなかった私のことも、また、彼がもっとこまいころ信州に帰って世話をみた私の祖母のことも、とっくに忘れているだらうけれども。
日帰りっちゅうのも愛想がないが、仕方がない。


【ぐつぐつぐつぐつ……】
1993年秋から翌94年暮れにかけての1年間、私が東京に居を移して関わった運動をめぐって、いまにして思ふところをつらつらと。
当時の某中心人物がテレビに出とるぞと妹から電話が入り、見たくはなかったんだけど、まーしゃーないなと思うて、滅多に見ることのないテレビの電源を入れた。詳細は端折る。日本が引き起こした侵略戦争の真相究明に取り組む人をとりあげたニュース番組の特集、とだけ記す。その人がやっとること、それは徹底的に正しい。でも、その人の掲げる「正義」といふ暴力のために、どれほどの人が犠牲になり、どれほどの人と人との関係なり、それと連なる大衆運動がブッ壊されてきたか――それを思ふと、私は、その人の仕事を大切に思う一方、その人のやり方には断固として賛同できない。ある一時期、その人とごく近場でかかわった者として、断じて許すことのできない一線ではある。
すんまへんなぁ、誰が何をしたんだかわからへんやうな書き方になってしもうて……。


以下、学習会のお知らせ。

取材報告会 フランスの最新メディア事情
報告:小山帥人さん(ジャーナリスト)


ジャーナリスト・小山帥人さんがフランスに1年近く滞在し、現地の政治、社会、マスメディア、市民メディア運動……などを詳しく取材して帰国されました。小山さんが撮影した写真などを使って、現地の姿を生々しく報告します。日本のメディア改革など、市民運動にも示唆に富む報告会です。ぜひご参加ください!!


日時 4月25日(金)午後6時開場、6時半開会
会場 大阪市北区梅田、大阪駅前第2ビル5階 大阪市立総合生涯学習センター 第2研修室
電話06(6345)5000
参加費 一般1000円、学生500円(会場費+資料代)
主催 季刊『群体(ボルボックス)』刊行会、ジャーナリスト・ネット、自由ジャーナリストクラブ


問い合わせは事務局・電話090(8234)0077まで


小山帥人氏
NHK大阪報道カメラマンとして、「現代の映像・空からの衝撃」、「盲 人ランナーの記録」、「NHKスペシャルコリアタウンの 2世たち」、「歩ちゃんと30人の仲間たち〜人工呼吸器をつけた少女の記録」などを取材。1989年より、NHK大阪で市民からの映像作品を紹介する「ビデオレター」のコメンテーターを務める。退職後、大阪芸術大学映像学科講師を経て2007年よりフリー。