♪ずんがらべ〜るずんがらべ〜る。

mizunowa2008-12-24

【写真】
小倉駅前。男が求める究極の美学ここにあり! 君と僕の情報発信基地〜♪ 新幹線沿線でおそらく唯一だらう、薔薇族映画館とストリップ小屋が駅前に建っとるっちゅうのは。


【♪ずんがらべ〜るずんがらべ〜る】
クリスマスで思い出した。
1976年12月、今はなき神戸市立兵庫小学校の1年生の時分、来週の音楽の授業で何ぞやりたい歌のリクエストないかと担任のN先生が水を向けたところ、うちらのクラスの面々は待ってましたとばかりに「ジングルベル」をやってほしいと云うたのであった。よっしゃわかったとN先生張り切って仕込んできてくれはってんけど、実際の授業で「走れ○○よ、風のやうに……」(○○内、勿論メロスではない)と歌い始めたところでこんな歌やない! といふブーイングの大嵐ときたもんで、結論を先に云うてしまへば、N先生を本気で怒らせてしまい1時間の授業がまるまるすっ飛んでしまった、と、そんなことがあった。
みなさんが期待したのは「♪じん△△べ〜る××ぐるべ〜る☆☆がぁぁ鳴るぅぅぅぅぅ」といふあのサビの部分であり、ぢつは何を隠そう、クラス全員があのくだりしか知らんかったといふ、それが全てのマチガイの元であったといふこと、それに尽きるのである。
ちょうどそのころ、「小学□年生」の連載「ドラえもん」の重力ペンキだったけか。クラスメートが集ってクリスマスのパーティーをやる。今年の廻り持ちで会場を引き受けることになった彼の家はあまりにも狭く、パーティーなんぞできるはずがない。そこでドラえもん、重力ペンキなるものを持ち出し、天井でも壁でも歩けるやうにしたったぞ一件落着、と。んで、ラストのひとコマでみんなで歌っているのが「♪じん△△べ〜る××ぐるべ〜る☆☆がぁぁ鳴るぅぅぅぅぅ」といふあのサビの部分であった……といふ次第。それをみて感化されたわけ、神戸の下町のアフォな悪ガキどもは。

N先生が仕込んできたのはアメリカ民謡の、一般に歌われている宮澤章二訳詞によるアレだったわけで、それで何ら問題はなかった。ただ、子どもらのドタマの悪さを甘く見過ぎていたといふこと。N先生にはすまんかったけど、今となっては色々と想ふところがあったりする。
当時って今ほどにはクリスマスで大騒ぎせーへんかったやうにも想ふけど、それ以前にやっぱり貧しかったんだらうね、神戸の下町って。クリスマスとかおたんぜう日のパーティーなんてそんなハイカラなもの、はなから思いもせんかったな。「♪ずんがらべ〜る」といふ歌、実態なきままにまずそれが提示されて在り、今となってはそんな氣がする。