次の新刊、祝島の棚田の写真絵本。

mizunowa2012-07-31

【画像】
8月10日頃出来予定「平さんの天空の棚田 写真絵本・祝島のゆるがぬ暮らし第1集」
写真・文=那須圭子 発行=みずのわ出版 A5判フランス装76頁 本体2000円+税 ISBN978-4-86426-019-0 C0372
装幀=林哲夫 プリンティングディレクター=熊倉桂三(山田写真製版所) 印刷=山田写真製版所 製本=渋谷文泉閣


【用紙】
表紙 MTA+-FS 菊判T目93.5kg
本文 MTA+-FS 菊判T目76.5kg


【著者】
那須圭子(なす・けいこ)フォトジャーナリスト。1960年、東京生まれ。早稲田大学卒業後、結婚を機に山口県に移る。上関原発問題に出会い、報道写真家・福島菊次郎氏からバトンタッチされる形で、同原発反対運動の撮影を始める。写真集『中電さん、さようなら―山口県祝島 原発とたたかう島人(しまびと)の記録』(創史社、2007年)で「第12回日本自費出版文化賞・特別賞」を受賞。



30年にわたって原発反対運動を続けている山口県祝島で、祖父から3代にわたる棚田を守り続ける80歳のおっちゃんの話。カラー写真30数点収録の写真絵本。
著者による巻末の解説(「天空に浮かぶ家族の城の物語」)では上関原発問題について簡単にふれているが、本文では原発の「げ」の字も書かれていない。連綿と営まれてきた島の日常、それをもって、反原発を伝えてみやうといふ試み。

毎年同じ時期に繰り返される田植にみられるように、一見何ら変化のない、のんべんだらりとした日常。それは、3.11震災に伴う福島原発事故で住むところを追われた人々にも、同じようにあった。都市のエゴが、田舎のゆるがぬ暮らしを奪った。だからこそ、原発はいらん。