猫庵便り vol.9 より。

mizunowa2013-03-20

【画像】
ウチの殿下にテゴさせるの図。



周防大島・猫庵便り vol.9 より。


みなさま ゑ

毎度です。

新刊2点「里山 いのちの譜――中国山地の暮らしを訪ねて」「長寿社会を生きぬくために――医療と健康をめぐる66講」出来ました。BCCメエルにてご案内いたします。サイト更新に手が回らず、本の詳細はblogとフェイスブックに掲載しています。

「離島振興は進んでいるか/離島青年会議に寄せて 宮本常一離島論集別巻」は4月末出来予定。「宮本常一離島論集」は残る3巻と4巻を今年8月までに刊行して、全巻完結します。詳細は後日お知らせいたします。

昨年末に刊行した「定本 古本泣き笑い日記」(山本善行 著)の売行きが伸び悩んでいます。著者ルート、装幀者ルートなど、彼是と書評・取材依頼を送ってはみたのですが、いまのところ記事掲載は「出版ニュース」のみにとどまっています。「出版ニュース」は業界誌ゆえ、全くといっていいほど実売に関して効果がありません。「本が出ているといふことすら伝わっていかない」といふ状況に至ってをります。兎に角イイ本ですので、買って読んでいただけますれば、です。
本の詳細→ http://www.mizunowa.com/book/book-shousai/nakiwarai.html

どうも、ここのところ、真面目に作れば作るほど、実売といふ結果につながず困っています。何を出しても無視される、活字メディアでまったく取り上げてもらへないといふ状況は、3.11以降顕著になったやうな気がします。やはり、出版は平和産業。世の中がざわついてる時はアカンのです。

さういへば、政治もマスコミも、中国と戦争したがってますね、明らかに。黄砂だとかPMナントカだとか云って騒いでますが、福岡に居てるかみさんの友人によると、テレビで騒いでるほどではない、と。こないだ福岡、小倉に2日ほど出かけてきましたが、そないに騒ぐほどではありませんでした。ここ大島も然りデス。
中国から偏西風にのって流れてくる汚染物質は確かに問題でありませうが、それよりも、福島原発がたれ流し続ける放射性物質のほうが人類の存亡にかかわる大問題だと思います。海洋投棄しかり、ここまでくれば海洋テロ国家です。中国から来る汚染物質で大騒ぎするのは、福島原発に目をいかさへんための誘導ではないかと。戦争で儲かるのは新聞とテレビ、それに広告代理店ですからね。マスコミが儲ける「ため」に事を起こす。これは原発再稼働をめぐる動きや選挙時の世論誘導についても同様と云へませう。

マスコミを指して「マスゴミ」とは言い得て妙だと思いますが、これは野坂昭如の造語ださうです。流石です。マスゴミといへば、私の仲間の若い衆が、報道被害に遭うて難儀してます。ここまでくればゴミどころかクズです。
私事ですが、地方紙で2年、地方局で1年、記者として働いていました。20代はじめの、ごく短い期間ではありましたが、屁理屈ばかりが先行した頭でっかちな若造の脳天を叩き割り、鍛えてくれたのは、歩きたおした取材の現場でした。駆け出しのころを地方とはいえマスコミの現場で鍛えてもらったことは、いまは出版に転職したとはいへ、仕事しいとしての誇りでもありました。……誇りであった、今となっては、あくまで過去形です。
私自身「ジャーナリスト」たらんと努力はしてきたつもりですが、胸を張ってそう名乗れるほどの仕事もしていないし、実態からしてそうではありません。ましてや、マス塵企業に在籍して筆を汚してきた私が「ジャーナリスト」などと名乗ってはいけない。そこまで恥知らずにはなりたくないし、なってはいけないと考える次第です。

長々と書き連ねました。
兎に角、本を手にとっていただきたく、以下、お知らせいたします。



里山 いのちの譜――中国山地の暮らしを訪ねて
文:正本眞理子 写真:金山一宏

中国新聞「洗心」面の連載を、大幅に加筆して単行本化。建設省(現国土交通省)の広報誌「みらい」の取材で、広島在住のライター・正本眞理子と広島県庄原市在住の写真家・金山一宏が中国山地を15年間あるき、みて、きいたものを素材に、あらためてその地を訪ねてまとめた。どんな山奥の村にも何か一つよいものがあるという民俗学者宮本常一の言葉を胸に、中山間地の人々が今を暮らす姿を描く。四季折々に見せる里山の華やかさ、生命の神秘を切り取った写真51点全点見開きオールカラー。

http://d.hatena.ne.jp/mizunowa/20130316

フェイスブック(画像大きく載せてマス)→ http://www.facebook.com/photo.php?fbid=376333872473634&set=a.376333855806969.1073741828.301262353314120&type=3&theater


長寿社会を生きぬくために――医療と健康をめぐる66講
江里健輔 著

心臓血管外科医であり、山口県立大学学長を務める著者が、「健康は与えられるものではなく、自分で獲得するもの」である、という理念のもとに綴ったショートエッセイ66話。生活習慣病、ガン、活性酸素健康寿命、タバコと健康、サプリメント、末期患者の言葉など、長きにわたって医療現場で体験してきた多種多様な問題をとりあげる。

http://d.hatena.ne.jp/mizunowa/20130312

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