イタリアブックフェア2019

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本体2400円+税 2019.1刊

イタリアブックフェア2019
日時:3月23日(土)~30日(土)11:00-18:00 入場無料
会場:イタリア文化会館1F エキジビションホール
主催:イタリア文化会館
協力:紀伊國屋書店洋書部 Books Kinokuniya Tokyo, イタリア書房、神保町タクト、ニジノ絵本屋
後援:千代田区
https://www.iictokyo.com/bookfair/

★★
話題の最新書籍紹介セミナー
会場:イタリア文化会館1階 エキジビションホール 入場無料(要予約)
日時:3月26日(火) 15:00-16:00
田中千世子「ジョヴェントゥ ピエル・パオロ・パゾリーニの青春」(みずのわ出版、2019)
セミナー内容:
『ジョヴェントゥ ピエル・パオロ・パゾリーニの青春』の著者が、詩から出発し、小説や映画を作り、1960年代から70年代前半まで時代のオピニオン・リーダーでもあり、今も多彩な回顧展が開かれているパゾリーニの青春時代について語り、書籍の内容を紹介します。
ファシズム下の北イタリアのフリウリ地方で文学と音楽に心酔する若者たちは、日ごと激しくなる爆撃にも臆することなく青春を謳歌します。文芸誌を創刊し、サークル活動を指揮する若きパゾリーニの情熱と惑いが友人たちに宛てた手紙から見えてきます。
三歳下の弟グイードは、パルチザンに参加します。家に来る手紙は当局の目をくらますために女性名をつかっていて、彼らのグループが別のグループと連帯する話や、ユーゴのパルチザンとの連携にグイードが不安を感じていることなどが書き送られてきます。熱き兄弟愛をしるしたパゾリーニの手紙が戦後、ボローニャ大学の友人に送られます。
また母とふたりでローマに出てきたパゾリーニがローマの不良たちを主人公に小説を書き、やがて映画監督として活躍を始める様子も語られていきます。
https://www.iictokyo.com/bookfair/seminar.html

おしらせ 品切本「山上の蜘蛛」「窓の微風」の直売について

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ジャケットは新品に交換済

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「山上の蜘蛛」より。「1920年代の原田村から」大正12年3月14日発行、神戸高商の卒業アルバムより。上が入学当時、下が卒業当時とある。

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ジャケットは新品に交換済

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「窓の微風」本文。一寸ピンが甘い。

★★★
みずのわ出版からのお知らせ(品切本の版元直売につきまして)
長らく品切れになっておりました「山上の蜘蛛―神戸モダニズムと海港都市ノート」と「窓の微風―モダニズム詩断層」につきまして、販売可能な美品を確保しました。ご入用の方はお知らせください。振替用紙同梱でお送りします(送料無料)。
本が売れないという事態が深刻の度を増すなかにあって、某大型書店が店舗縮小にかかっており、それにより返品が増加しています。年末年始の大量返品の中に、上記2点がありました。モノはきれいです。大切に扱って戴いていたことがわかります。ジャケットは新品に取り換えています。


★★2冊限り
山上の蜘蛛―神戸モダニズムと海港都市ノート
季村敏夫著 2009年9月刊 A5判上製403頁
本体2500円+税 ISBN978-4-944173-71-6 C0095
発行 みずのわ出版
装幀 林哲夫
ジャケット版画 政木貴子「untitled'09-12a」

●目次

プロローグ 人間の危機

1 神戸詩人事件の記憶
2 「いたましさ」について
3 遠方の跫音――友情論
4 神戸モダニズム――奇妙な命名
5 神戸で開催された『死刑宣告』の出版記念会
6 資料滅亡、散逸という事態
7 「雑」とはなにか――他者性としての雑誌
8 戦争の、前、中、後、の時間
9 もう一つの地域史――私的記憶から歴史へ

エピローグ 生きて、わかれゆく

補註1 『兵庫文学雑誌事典―詩誌及関連雑誌』(仮称)作成のために
 戦前戦後発行の詩誌及び関連雑誌
 新刊及び古書店プライヴェート・プレス、資料館、市民グループ、サロン、ほか
 カフェ、喫茶店、印刷所、詩の研究グループ、政治結社、ほか

補註2 雑誌の記憶から、安水稔和に聞く

海山のあわいから――あとがきにかえて
人名索引


★★4冊限り
窓の微風―モダニズム詩断層
季村敏夫著 2010年8月刊 A5判上製500頁
本体3800円+税 ISBN978-4-86426-001-5 C0095
発行 みずのわ出版
装幀 林哲夫
ジャケット画 林哲夫「窓(イスタンブル

●目次

プロローグ 促し、目覚め


尖端的なものの行方――竹中郁村山知義萩原恭次郎そのほか

**
窓の微風――『羅針』の富田彰のこと
つぐみ、噤み――『新領土』の酒井正平のこと
月と星の転生――詩人山中幸夫のこと
海彼襲来――神戸のモダニズムについて
ダダの目覚め――『横顔』の受川三九郎
汚辱の犬――岡崎龍夫と平岩混児の詩について
永田助太郎の音楽性――本田未明の調性
『薔薇派』の米谷利夫のこと
レスプリ・ヌウボオの活きた姿

***
亜騎保の耳――神戸詩人事件勃発七十年
地上に生きてあること――『牙』について
過ちということ――小林武雄と佃留雄の齟齬に触れながら
映画からみた神戸詩人事件――同人誌『映画無限』に触れながら
詩の風土について――君本昌久の詩魂にふれながら

****
エチカ、地上の声
西井一夫への返信――震災とホロコースト
坂道を歩いた亡命ユダヤ
記憶のトポグラフィー
瓦礫の時間が生むもの

*****
海の見える坂道
はかないとおもえるほどに――詩集『編笠』にふれながら
過去について
オシフィエンチムの光景
太田省吾さんのこと
我輩は鼠である――大町桂月の抗い

******
レツェンゾ六篇
樹木の墓標―――内堀弘『ボン書店の幻』
散文詩の可能性をめぐって――山田兼士『ボードレール詩学
なぜ冷える、なぜ足なのか――瀧克則詩集『足の冷える場所』
邪悪な意思の書物――細見和之詩集『ホッチキス』
田村雅之詩集『エーヴリカ』を読む
再出発する場所――佐々木幹郎『やわらかく、壊れる――都市の滅び方について』

エピローグ 微風をそそぐ

補註1 『兵庫文学雑誌事典――詩誌及関連雑誌』(仮称)作成のために
 戦前戦後発行の詩誌及び関連雑誌
 新刊及び古書店プライヴェート・プレス、資料館、市民グループ、サロン、ほか
 カフェ、喫茶店、印刷所、詩の研究グループ、政治結社、ほか
補註2 大阪のヴォルプスヴェーデ――港野喜代子と小林多喜二のこと  浅野孟府(聞き手=野口豊子/テープ起し=季村敏夫)

豆茶

★★産直ご案内★★

周防大島の豆茶(無農薬栽培、焙煎済)
内容量200g 定価500円(送料込)

豆茶の沸かし方 ティースプーン2杯(約5グラム)の豆を市販のお茶パックに入れ、2リットルのやかんに入れる。水から沸かす。沸騰したら吹きこぼれない程度に火を弱めて、5分程度煮出す。ホットでもアイスでも美味しい。やかんに入れっぱなしにして、だんだん濃くなる味の変化を楽しむのもよい。

茶粥の作り方 ティースプーン4杯(約10グラム)の豆を、市販のお茶パックに入れる。水1升とお茶パックを深めの鍋に入れて沸かす(豆茶のほぼ倍の濃さで沸かすことになる)。沸騰後数分煮立ててお茶が十分に出たところで、白米(ぬめりがうまみとなるので、米をといではいけない)1合3杓を入れる。具材としてイモ、団子などを入れる場合は、白米の量を1合程度に減らす。火加減は、初めから終わりまで強火で通す。火力が弱いと美味しく炊けない。サツマイモ、カンコロ団子、米団子、メリケン団子などを入れる場合は、米を投入して10分くらい後に入れる。サツマイモは割るイメージで切る。あぶくが落ち着いてきたら出来上がり。最後にお茶パックを取り出す。炊きあがりの米が少し硬いくらいが美味しい。米の腹が割れるのは煮過ぎ。個々の好みもあるが、仕上がり加減が難しい。米とお茶との比率もまた難しい。

製造・販売:みずのわ農園

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焙煎、1時間かかる。かなりの深煎り

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豆茶の花。夏の終りから秋にかけて咲く。

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カラカラに乾いた莢から豆を取り出す。





スダイダイ

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色づきスダイダイ

 

 

みずのわ出版よりお知らせ。

はてなブログ、こちらに引っ越しました。

以下、テスト投稿です。スダイダイに関して。

 

■蘊蓄
酢橙は瀬戸内の島嶼部で広く栽培されてきた品種で、周防大島では「酢みかん」の定番であり、次世代に伝えたいすぐれた食文化の一つです。「果樹園芸大百科15 常緑特産果樹」(農文協、2000年)には、次のように記されています。

ダイダイ類の酸味は品種によっても異なるがだいたい5%あり、古くから食酢に利用されている。独特の香りと酸味は他の酢みかん類と同様さしみや鍋物によく利用されるが、ふぐ料理には欠かせないものである。果実が落果しないで長く樹上にとどまり、新旧の果実が重複して成り、代を重ねる。つまり代々として、ユズリハと同様に正月の縁起物とされる。また、黄橙色~赤橙色の果皮は黄金色に通じるとして、ミカン類は正月の縁起物となる。

とはいえ、「新旧の果実が重複して成」るまで樹上に成らせておくと、スあがり(果肉がスカスカになり果汁が無くなる)を起こします。食用としては実の青い11月頃から穫入れを始めます。この時期の酢橙は香りも清冽で、いちばん美味しいといわれます。12月に入ると文字通り橙色に色づいてきます。正月のお飾りに葉付きで使用するには、色づき具合が重要視されます。家庭用では大体2月末頃まで樹に生らせておいて要る分だけ穫入れて使います。色づいたものは香りが少し落着いた感じになりますが、これもまた美味いものです。

■食し方・活用法
・醤油と酢橙の果汁5:5もしくは4:6くらいの比率で合わせて、即席ポン酢に。大根おろし+青葱+橙ポン酢のとりあわせは、大島では冬場の鍋(水炊き、湯豆腐など)の定番です。もずく、かつお・牛肉・鶏肉たたき、鶏・魚の酒蒸し、エノキホイル焼き、等々にも合います。
・レモンと同様に、そのまま搾って焼鳥、焼肉、焼魚、酢牡蠣、切り海鼠に。
・カボス、スダチ、レモン等と同様に、甲類焼酎や麦焼酎の味と香り付けにも。
・なますを作るときに米酢のかわりに橙酢を使えば、香りよくあたりのやわらかいものに仕上がります。
・風邪をひいた時。寝る前に酢橙2分の1ヶを搾ってマグカップ1杯のお湯に溶いて飲むと身体が温まります。砂糖を入れる人もいますが、私個人は砂糖無しが好みです。「橙湯」という、周防大島に伝わる民間療法です。
・神戸の三宮でバーを経営している愚弟によると、カクテルにもええ感じで使えるそうです。
マーマレードにも使えます。農薬散布回数が少ないので、皮も安心して使えます(農薬残留の関係で7月以降は農薬散布をしません。1月カイガラムシ・ハダニ・サビダニ防除、3月かいよう病防除、5月黒点病・灰色カビ病・訪花昆虫防除、6月黒点病・カイガラムシ・ハダニ・サビダニ防除を行いました)。
マーマレードに使用する場合は、青い玉より色づいた玉のほうが良いという人もいます。
・搾り終えた皮は風呂に浮かべて「柚子湯」ならぬ「橙湯」に。もちろん新品を浮かべるのもアリです。
・薄切りした皮を天日で干せば、天然入浴剤として長期保存可能です。
・皮の油を手に塗るとアカギレ、シモヤケが治ります。冬のお肌にやさしく、アロマ効果も。

■自家製ポン酢の作り方
・以下、小社レシピ。酢橙の果汁400ml(約20ヶ分)+本醸造醤油400ml(我が家では、島根県奥出雲町・井上醤油店の古式醤油を使用)+日本酒100ml(三倍増醸酒や料理酒は後味がくどくなるのでオススメできません。我が家では岩国の地酒「五橋」を使用)+昆布→ひと煮え立ち→冷まして瓶(密栓できるもの)に詰めて冷蔵庫へ。作りたては美味しくないので、2週間から1ヶ月程度寝かしてから使用します。1 年以上保存可能で、熟成がきくとさらに美味しくなります。醤油差しに移し替えたり常温に置くと香りが飛ぶので、使う分だけ出してすぐ冷蔵庫に仕舞うようにして下さい。鍋の季節はもとより、端境期の初夏から夏場にかけても重宝します。昨年は、ダイダイポン酢にごま油を合わせた冷やし中華のタレを思いつきました。大好評でした。

ジョヴェントゥ ピエル・パオロ・パゾリーニの青春

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プルーフ(色味チェック用の出力紙)を束見本に巻いてみた。みかん収穫と並行で編集作業。年内12月中旬出来予定。


ジョヴェントゥ ピエル・パオロ・パゾリーニの青春
2018年12月中旬出来  著者 田中千世子  発行 みずのわ出版  定価 本体2,400円+税  ISBN978-4-86426-037-4  カバー装画:林哲夫「マッティーナ」


第一章 詩人の少年期
1 赤ん坊と揺りかご
2 オイディプス王
3 母、スザンナ
4 父、カルロ・アルベルト

第二章 少年の死、若者の死
1 永遠のための殉教者
2 いつか僕もそこへ行く
3 手記

第三章 ポエジーア 詩と詩情
1 フリウリ語
2 郷土とファシズム
3 詩を書く少年
4 フリウリ語から出発
5 フリウリ語と自治宣言

第四章 ローマ
1 若者言葉と新開地
2 アッカトーネは誰だ
3 セルジォとフランコのチッティ兄弟
4 セルジォの夢

第五章 ノン・コンフォルミズモ(非順応主義)
1 コンフォルミズモとファシズム
2 愛と性とエロス
3 良識の仮面の下のコンフォルミズモ

著者:田中千世子(たなか・ちせこ)
1949年、山梨県に生まれる。お茶の水女子大学教育学部文学科国語国文学専攻卒、同大学院日本文学研究科修士課程修了。高校教諭を経て映画評論家として「キネマ旬報」誌を中心に執筆を続ける。2001年以降は『藤田六郎兵衛 笛の世界』をはじめとして自主映画の製作・監督を手がける。主要作品に『能楽師』『みやび 三島由紀夫』『熊野から』など。著書に「イタリア・都市の歩き方」(講談社)。

吉田得子日記戦後編。

mizunowa2018-06-05

時代を駆ける2 吉田得子日記戦後編1946-1974

編 女性の日記から学ぶ会
編集責任=島利栄子・西村榮雄
発行 みずのわ出版
税込3,240円(版元直販、送料無料)
ISBN978-4-86426-036-7

装幀 林哲夫
プリンティングディレクション 黒田典孝((株)山田写真製版所)
印刷 (株)山田写真製版所
製本 (株)渋谷文泉閣


一代の日記から読み解く戦後史――女性の暮しと生き方
日記の筆者吉田得子(1891-1974)は岡山県邑久町で生まれ、ここで一生を終えた。西大寺高等女学校を卒業後、教師になった。その後結婚し一子を産み育てながら教職を続けるも昭和4年退職。夫とともに当時はやり始めていたラジオ販売の仕事を始める。昭和という時代はラジオと共にあったというが、まさに商売繁盛で得子も地域のリーダー的存在になっていく。そして終戦を迎え、婦人会長、村会議員となり、戦後の女性の社会進出の先頭に立つ。


解説
得子の婦人会活動 島利栄子
変わらぬ得子の視線―戦後の日記を中心にして 西村榮雄
同時代の日記への共感 高崎明子


用紙・刷度数
ジャケット テトン うすクリーム 四六判Y目102kg 4°
表紙 里紙 稲 四六判Y目 100kg K/1°
見返し 里紙 すすき 四六判Y目 130kg DIC338/1°
別丁とびら ハーフエア ヘンプ 四六判Y目 90kg 1°
本文 b7クリーム A判T目45.5kg 1°
スピン 13打 A3
花布 A32