図書館宛のDM

「公的扶助研究」と某学会関係者宛DMの発送作業を終え、件の雑煮で遅い夕餉をとる。西明石変態倶楽部H君、午前4時すぎ帰宅。妹はお泊まり。朝遅めに起きて妹を送りだし、棚上げしていた雑用にかかるはずが、2人とも見事に寝過ごし、起きたのは午後3時前。まあ、たまにはいいか、と。


夕刻になって、仕事ひとつ失念していたことに気づく。沖縄県内の大学・公共図書館約50館あてのDM、である。沖縄関連書2点――『アメリカ占領下沖縄の労働史』(南雲和夫著、8月刊)と小説『水晶の海』(和田作郎著、3月刊)の購入依頼について。
沖縄県内各図書館のサイトで蔵書検索をかけてみたところ、(見落としはあるだろうが)琉球大学附属図書館に『アメリカ占領下―』が入っているのみ。これではいけない。慌てて文面を作り、資料をコピーする。そして、インターネットタウンページの記載内容のうち必要事項のみタブ区切りのテキストデータにコピーし、アクセスのデータベースにインポートして宛名ラベルを出力。ラベルの下部には「……ご案内在中」のメモを印字し、気に留めてもらえるよう、一つひとつにマーカーで印をつける。
ここまでやって購入してもらえるかどうか、その保証はどこにもないのだが、手をこまねいているわけにもいかない。やるべきことはやらなければ。


話は戻るが、沖縄県内図書館の蔵書を検索してみたところ、ウチの近刊が殆ど入っていないのとは対照的に、数年前に刊行した『あるシマンチュウの肖像』(大山勝男著、1999年刊)と『沖縄シンポジウム報告集』(2000年刊)だけはわりとコンスタントに入っていた、というのは意外な発見だった。近年の図書館予算削減がこういうところに現れている、と見ていいのだろうか。
版元としてはただ、沖縄関連の本を沖縄の図書館が買わない、ということだけはありえない、と信じたい。