チリメン問屋の隠居

mizunowa2006-07-01

写真は、わが郷里山口県周防大島町は久賀の鶴田書店。帳場横の一等地に宮本常一関連書のコーナーがある。勿論ウチの本も置いてもろてます。「宮本常一という世界」(佐田尾信作著、小社刊)にも、インタビュウで鶴田書店さん関連の記述があります(しっかり索引も取ってますよーん)。まだお読みでない方はぜひご一読を!


【6月26日】
朝6時半に起きて鯛狸(=^・^=)さんを送り出し、Fさん宅で朝ごはんをよばれて、8時過ぎ沖家室島の泊清寺へ。8月14・15日に迫った「沖家室開島400年祭」に合わせて刊行する「沖家室開島400年記念誌」(仮)の打合せ。お盆といわず、8月5日に泊清寺で開かれる立松和平さんの講演会に間に合わせるべく方針を固める。

泊清寺に3匹いる猫ちゃんは、みんな乾物の名前がついている。ヒジキ、イリコ、チリメン……だったかな、確か(泊清寺さん、違っていたらすみません)。いちばんの新参者がチリメン。去年のお盆前、境内の大銀杏の木の下に捨てられていたという。去年の8月14日だったか、同じく泊清寺での開島400年祭実行委員会の寄合いが終わって残った者で世間話をしていたらみーみーと猫ちゃんの声。ぶーッと鼻血、当時は手の平サイズだったチリメンも立派に育った。ええ飼主に拾われてよかったのう。
住職になついて、家の中ではいつもついて歩いていると。2人打合せを進める足元でチリメンがウロウロ。私の足を舐めたり齧りついたり。不思議と私の足は犬猫に好かれる。

チリメンで思い出した。水戸黄門おきまりの台詞「越後のチリメン問屋の隠居で光右衛門と申します。これは番頭の助平、角平……」というやつ(最近どういう設定なのかはテレビを観ていないから知らない。私の知識は初代東野英治郎さん、二代目西村晃さんの時代でストップしている)。黄門様の云うところのそれは“縮緬”を指すのだが、周防大島の人の殆ど全員が「チリメンジャコ」と思い込んでいるのではないか。少なくとも、私が聞いた範囲ではそうだった。