思いつき企画。

今月16日(火)から2月末まで、海文堂書店で以下のブックフェアが開かれる。ウチは20タイトルほど出品する。「spin 01」(林哲夫編集)は1月下旬、「夢・葬送――浪花の唄う巨人・パギやん Song Book」(趙博著/太田順一写真)は2月上旬、出来次第納品の予定。ノアさん、SUREさんときたところにウチだけえらい偏ってまへんかと担当平野さんに云うたら「ええんです。3分で思いついたフェアですよって」と。思いつきが、意外と当たったりする。「本屋の眼」(平野義昌著、小社刊)も然り、か。

海文堂書店のブックフェア
京阪神・三都版元 真剣勝負!!!

2007年1月16日(火)〜2月28日(水)
1F「階段下」コーナーにて


ブックフェア担当者から
 本屋にとっては、ゼヒ置きたい本を出してる「気になる出版社」があるものです。
 今回は京阪神・三都に絞って、そんな出版社の本をご覧いただきます。みっつの版元が、主に「文学」畑でガチンコ勝負します。お客様に一冊でも多く手に取っていただいた版元の勝ちぃ!(担当・平野義昌 海文堂書店サイトより転載)


【栄えある、三都代表選手】
■京都代表……編集グループ〈SURE〉:http://www.groupsure.net/
■大阪代表……編集工房ノアhttp://enjoy.circus.jp/noah/
■神戸代表……みずのわ出版http://www.mizunowa.com/


海文堂書店
〒650-0022
兵庫県神戸市中央区元町通3丁目5番10号
電話:078-331-6501
FAX:078-331-1664
E-mail:books@kaibundo.co.jp
営業時間:10:30AM〜7PM
定休日:無休
http://www.kaibundo.co.jp/


12日の晩、いつもの立呑み赤松で毎度毎度の作戦会議と称してFおか店長、平野さん、ワシ、の3人で呑む。

「こんなんありまっせ」と、Fおか店長から頂いた資料の一つ「日販速報 №2452」(2007年1月1・8日号)に、刊行中止になった「宮本常一エッセイ・コレクション 全6巻」(河出書房新社)なるものが載っている。それも「大型企画」「各社主要新企画一覧」「ジャンル別新刊案内」の3箇所に掲載されているときたもんだ。近いうちに「訂正・お詫び」が出るだらうが、またやってもたな〜。
周防大島文化交流センター木村哲也学芸員(昨年12月末辞職)による小社企画「宮本常一離島論集 全5巻」(2007年=「生誕100年」を外して、2008年刊行開始の予定)からの盗作と、河出書房の「宮本常一エッセイ・コレクション」刊行中止、をめぐる問題は今月8・10日付blogを参照されたい。


海文堂のブックフェアといえば、今年8月「生誕100年 宮本常一フェア」の開催が既に決まっている。
河出の本、就中「河出刊行の木村氏の著書」(内容面で、私は彼の本を評価していない)が並んでも、私は海文堂に対してイチャモンつけへんし不買運動もしまへん(但し、ウチの本をええとこに置いてくで〜とは云う)。Fおか店長と平野さんにはそう伝えた。
書店や出版社、新聞社に対する不買運動自体、言論の自由に触れるし傲慢の極みだ。文化、文化と宣う輩もナニヲカイワンヤ。奈良新聞に勤めていた当時、「都合の悪い記事」の掲載を止めようと電話してきた関係者が不買運動をちらつかせたので、ふざけるなと云うて突っぱねたことがある。

河出の件の企画の如く「宮本常一生誕100年」と称して“お祭り騒ぎ”するやうな輩には私個人は嫌気が差しているが、これを契機に関心を持って頂くこと、それ自体は大事なことだし、商売の面では外すわけにはいかない。それもまた事実、である。とはいえ下品、無品はよろしくない。つまるところ節度、なんだらう。