【写真】
御影高校山岳部40回生リーダーM君撮影。真っ黒のグラサンに花粉よけマスク。通報されるな、こりゃ。
【ヤク漬け】
奈良新聞に勤めていた92年の春あたりから花粉症の症状が出始めて、年々悪化の一途を辿っている。今年初めて耳鼻科にかかり、薬を処方してもらった。これがまたよう効くんだ。何でもっと早ように医者にかからへんかったかなと、今となってはさう思ふ。でも、毎年繰り返していると薬がだんだん効かなくなってくるんぢゃないかと、それが怖かったりもする。
でも昔は聞かへんかったよね、花粉症なんて。思へば、大気や水の汚染なり多種多様な食品添加物なり残留農薬なり、訳のわからんものが体内に蓄積されとるわけで、今の私らって人類がいまだかつて経験したことのない壮大な人体実験の渦中にあるわけで、そんな中で花粉症も起こってきたんだらうねえ。杉なんて昔々からそこら中植わっていたんだから。周防大島のわがアジト近辺も生け垣に杉が植わっていて花粉ばっかばっか放出しているんだが、大島に居る分にはそんなに花粉症の症状は出ーへんわけで、やっぱり環境の違いって大きいんではないかな。
奈良といふ土地はクルマ社会で観光地、おまけに道路事情劣悪ゆえ渋滞もひどく、市街地の空気はかなり汚れている（盆地だから汚れた空気がすぐに入れ替わらない）。そこに暮らしている間に花粉症を発症した。たまたまかもしれんけど。それと震災の年の春、大阪で夜遅くまで仕事してタクシーチケットを支給してもらって神戸に戻り、ドアをあけたとたんに鼻水が止まらなくなったことが何度もあった。被災した建物の公費解体がピークを迎えてタイヘンなことになっていた、ちょうどそのころにあたる。
【バリフー？】
街に出ると、花粉よけマスクをした人が目立つ。特にここ数年で増えたやうな気がする。お前はどこのセクトぢゃ？ といふさぶいツッコミはともかく、私の場合あまりにもアヤシくてそれだけで通報されかねんので、マスクはしないやうにしている。
セクトといえば……。以前「spin」のサイン本仕込みのため鈴木創士御大と会うた時、たまたま「赤ヘル」こと北村知之君の話題になった（彼は、広島東洋カープの熱烈なファンである）。鈴木御大、嬉しさうに曰く「えっ！ 彼、ブントやったん？」。甲陽学院高校で最後にバリフー（バリアフリーの略ではありません、バリケード封鎖です。念のため）やった人ですからなあ、云うことが違う。
