生かすもの、殺すもの。

mizunowa2008-10-29

【収穫】
周防大島安下庄のアジトで、猫の額のやうな畑をつくっている。今年秋の収穫は、カボス、スダチ合わせて50個くらいあった。
カラ梅雨に加えて、梅雨明けのころからお盆明けまでほぼ1ヵ月雨らしい雨が降らなかった。夜露すら降りなかったらしい。8月15日の朝、ほぼ40日ぶりに帰省したところ、木は枯れかけ実もスカスカにしぼんでいた。木にかかる負担を減らすため実をすべて落とすことも考えたが、試しにひとつ実を割ってみると、しっかり水が入っていた。まだ生きている。ならば蘇生あるのみ。カンカン照りのもとで頭から水をかけたら枯れてしまふので、1時間に1回根元に水をやり、早朝夕方と深夜も頻繁に散水した。念ずれば通ずか、16日の夕方少しまとまった雨が降り、翌朝は夜露が降りた。18日は待望の大雨がきた。生き返った。


【強制収用】
ここのところクソ忙しかったこともあり、今頃になって2、3週前の新聞を読んでいる。
今月16日付朝日新聞夕刊社会面は、大阪府門真市内の保育園の畑に対し第二京阪道路用地の行政代執行をかけ、強制収用したと伝える。月末の芋掘りを楽しみにしていた子どもの目前でサツマイモと落花生を根こそぎ引っこ抜き、整地した。報道陣の取材に対しハシゲ知事は「なぜ2週間早く収穫しなかったのか」と言い放ったという。
そして、件の記事の末尾には次のように書かれている。「浪速国道事務所によると、事業用地は保育所の畑を除き、まだ7件、約3000平方メートルが未買収だ」。……この知事のバカは底なしだ。けれども、こんなヤツを知事にしたのもまた有権者。この程度の有権者にしてこの程度の知事。ミもフタもない話だが。
しかし……アリエナイ話だが、行政代執行にかかった府職員の中に園児の親がいたらシャレにならんかっただらうねえ。



以下、ほんぢつ付、みずのわBCC放送vol.78より。

毎度毎度のみずのわBCC放送、です。
11月の新刊とイベントのご案内、をお送りします。


佐野繁次郎装幀集成――西村コレクションを中心として」(西村義孝編著/林哲夫構成)が、31日夕刻出来上ってきます。B5判111頁のうち、カラー図版が96頁で600点超、これで2310円はお買い得です。ご予約承っております(ご予約分は、11月1日のねこメエル便で発送します)。
http://www.mizunowa.com/book/book-shousai/a%20collection.html


上記「佐野集成」刊行を記念いたしまして、大阪北浜のアトリエ箱庭で「佐野繁次郎装幀コレクション展」が開催されます(11/1〜16)。開廊日が週末に片寄っていますので、以下のサイトでご確認のうえご来場ください。11月3日は林哲夫画伯のトークショオもあります(会場が異なりますのでご注意下さい。これまた詳細は以下のサイトにて)。
http://www.mizunowa.com/event-news/event.html


「みずのわ放送局」定期(月イチ)更新。11月1日は一寸厳しい鴨、です。遅くとも連休明けには更新致します。