おっさんマーク。

mizunowa2012-10-02

フェイスブック、ワシの個人ペイジより転載


【おっさんコーヒー】
画像=ポッカ缶コーヒーのおっさんマークの進化の図。昨年11月、八千代中央駅にて。
缶コーヒー自体大してウマいものではないが、その中にあって一番マシなのはポッカのおっさんマークではないか。これは、ウチの弟と私の20代のころからの共通見解でアル。

フェイスブックのほうが写真大きく表示されるので、オッサンの変化がようわかりマス。オッサンの顔に刻まれた皺、チャリの曲り具合の変化などけっこう楽しめマス。


【古本泣き笑い日記】
山本善行著「定本 古本泣き笑い日記」(四六変形判約400頁上製本、予価2500円+税、11月中〜下旬刊行予定)の2校戻し・図版入稿作業に滅茶苦茶手間取り、ほかの仕事が10月にずれ込んだ。本が売れず、彼是と金策もせなアカン。えらいこっちゃ。


【私家版作り】
前橋在住の御年80いくつになる知人から自費出版の仕事を戴いた。書き手の祖父母、父母、兄妹のこと、地方の一家族の歴史が、太平洋戦争を挟んだ時代の証言となっている。市販品ではないが、読んでて面白い。私家版の愉しみはここにある。年内校了を目標に、これから入稿前の原稿整理にかかる。お年寄りにかかわっての仕事は急がねばならぬ。


【ウチでは、出版を引き受けることより、断ることのほうが多い】
上記と同時期に、ウチから出版してほしいといって一本の原稿が送られてきた。社会運動家にありがちな「自明」性に依りかかる筆致が目につき、内容的にも共感できなかったので丁重にお断りした。
売り物であろうとも私家版であろうとも、限られた人生の時間を割いて一冊の本を作るからには、全力をあげて、よいものを作らなければならない。内容的に優れているということに加えて、つくる本の内容について、私が共感できる、納得できるものでなければ、断じて作ってはならない。
他社で仕事していたころに作ったものにせよ、独立後作ったものにせよ、仕上がりに納得のいかない本は確かにある。それを振り返ってみるに、そもそも、その本の内容が、私が十分に納得のできるものではなかったこと、それを色々な「関わり」やら「しがらみ」やら彼是により、無理して作ったことによる失敗であったと、今となってはそのようにとらえている。
ひとり出版社の気楽なところは、いらんと思った仕事は引き受けなくてもよいということ、それに尽きる。意に沿わない仕事のためにあくせく働く必要などない。そんなことは、都会の大手の出版社に任せておけばよい。限られた人生の時間のなかで、この僻地にあってやらねばならぬことがある。