当世阿呆陀羅経。

mizunowa2006-04-19

先週水曜、12日に福島清著「男達の神話」責了。原稿用紙1300枚、四六判500頁の大作。束見本を計量すると700グラムあった。読む漬物石やな。どんな本かと問われたら……福島さんの言を借りるとすれば、当世阿呆陀羅経、といったところか。読むのに体力が要るが、中身はギャラリー島田の蝙蝠しゃちょーとワシが保証する。
今月28日夕刻に出来上がってくる予定。初刷1500冊、総重量にして1トン超。
福島さんの毒気(?)にあてられたのか、それとも寝不足と連日の深酒が祟ったのか、責了から2、3日を経た先週末あたりから疲れがきて、いまだにぴりっとしない。それでも毎晩のアルコホル摂取だけは律儀にこなしている。まあ、呑めるうちは大丈夫だ。



以下、お知らせ。


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『男達の神話』発刊記念展“福島清の書斎”
2006年5月13日(土)〜24日(水)
ギャラリー島田 1階 deux
11:00-18:00 最終日は-17:00まで
神戸市中央区山本通2-4-24
にしむら珈琲本店西側からハンター坂を上る


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男達の神話  福島清 著
四六判上製501頁+図版4頁
●税込3675円
■ジャケット写真 大原隆弘
■装幀 林哲夫
ISBN4-944173-37-7 C0093 \3500E


特装版、限定20冊刊行。税込10万円。
オリジナル彩色画・額装されたガラス絵と普及版1冊付


[解説]
名状シガタイ行方――
主題や色彩や構成が喚起する視覚から触発される快感。聴覚、味覚、暗い情念へと導く加虐快感までを含めた総体を肉体化した芸術――その独自性は漆黒の闇の中、意識下の情念と交信することで獲得したものだ。美を極め尽くそうという地獄のような道行き。すべての審美の道を歩む一人でも多くの方に読んでいただきたい。心中に「私達は何処から来たりて何処へ行くべき何者なのか」という永遠の問いを抱く同行者として。
島田誠(ギャラリー島田・アートサポートセンター神戸代表)本書解説より抜粋


[著者]
福島清(ふくしま・きよし)
1948(昭和23)年2月11日、神戸市生。画家、造形家。登山家。大阪RCC(ロック・クライミング・クラブ)創立会員。雪と岩の集団「蟻の会」を創設。高島屋、ギャラリー島田などで個展を中心に発表。作品集「Unnennbarer Ort」(デトレフ・バウアー・オフィス)