「男達の神話」発刊記念展最終日、その他。

mizunowa2006-05-24

北野のギャラリー島田で開催の『男達の神話』(福島清・著)発刊記念展、本日、5月24日午後5時まで。7月上旬に京都で発刊記念展第二弾が決定した、と数日前に連絡をいただいた。写真は、会場で内職に勤しむ戌画伯。


「旅する巨人宮本常一 にっぽんの記憶」の最終ゲラが夕刻までに出まっせ、と印刷所から連絡が入る。週末にかけて最終校正、週が明けてすぐ印刷所に戻し30日責了。ハードカバーは責了から納品まで2週間程度かかるから、6月13日出来、の線か。経費の一日も早い回収、を考えるとぎりぎりの日程、である。
地方小は毎月15日〆なので、それを越えて納品すると精算、すなわち売上の入ってくるのがまる1ヵ月遅れる。それだけは何としても避けたい。
1366項目に上る索引と写真一覧のチェックが一寸手間だが、本文はほぼ100パーセント固まっているので問題なかろう。表紙廻りの本紙校正は昨日発注を済ませた。新刊ビラも出来た。
問題は各項の冒頭に掲載する地図、だ。50点くらいあるのだが、遅れに遅れてまだ半分以上が未入稿。週末までに耳揃えて入稿すると外注先は云ってくれてはいるのだが、全部揃うまでは安心できない。そりゃあ、やっている方は大変だと云っても、やきもきしもって待つ身には長い。


高校から写専、その後1年9ヵ月の就職にあぶれた時期にかけて、甲子園球場売店の裏方のバイトをしていた当時のことを思い出した。
お客さんが動いて一気に売れる時間帯は限られている。そこに合わせて品物を補充し、短時間で売りきるのだが、それをわかっていないヤツが多かった。忙しかろうがヒマだろうが、のんべんだらり、というやつ。異常に景気のよかった時代だけに当時の学生さんはぼーっとしたヤツが多かったんだろう、と今になって思う。子どもの時分から周防大島の祖母の許で蜜柑畑の仕事やら新聞配達やらで鍛えられたお蔭で、世知辛い若い衆になってしまった私はそれがどうにも我慢ならず、あまりの体たらくに怒鳴りあげたこともある。何の効果もなかったが。
売店のおばちゃん曰く「あー、まだ追加来んなあ。品物切れるがな。売り逃したら勿体ないやんか、と思うわけ。待つ側にとっては長んよ」。だからこそ、たらたらしとらんでちゃちゃと走れ、ということ。
すべての仕事に云えることだな、これは。