ラーメン一杯の幸福。

mizunowa2006-09-16

【写真】
大阪飯店のにんにくラーメン。250円也。


【16日】
夕刻大阪行。けふは印刷所の土曜営業日。林哲夫画伯の「読む人」を入稿。昨日入稿予定のはずが、広島出張の疲れが出てほぼ一日使いものにならなかったので仕事を延ばした。こんなこと云っちゃあ怒られそうだが、もう若くはない。それは事実。
この「読む人」。昨年2月スムース文庫から刊行し、あっという間に売り切れた素描集の復刊、「文字力100」と同じく新書版で190頁前後。来月14日から25日まで神戸ハンター坂のギャラリー島田で開かれる個展に合わせての刊行。同時期、お江戸で第8回アンダーグラウンド・ブック・カフェもある(http://underg.cocolog-nifty.com/tikasitu/)。「旅する巨人宮本常一 にっぽんの記憶」(読売新聞西部本社編)第2刷今月29日出来、もほぼ確定。兎に角、1冊でも多く売って印刷所の借金を減らすしかない。商いと人生は停まらない列車だ。


ひと仕事終えて写専の同期裏ぷぅさんと落ち合い、西成の大阪飯店へ行く。写専時代に見つけた、異常に安くて旨い中華屋。いちばん安い100円ラーメンは、我々写専アフォ軍団が通い始めた18年前と変わらない。その他のメニューは、たとえば餃子100円→150円、焼飯230円→300円、玉子スープ120円→180円と、かなり値上がりしているが、元々が安すぎたわけだし、それでもいちばん高いメニューで500円。それに滅茶苦茶に盛りがいいから、色々つっつくには1人ではちょっと苦しい。
最近は近くの国道26号沿いに180円ラーメンが売りのチェーン店が進出したが、ラーメン一杯が与えてくれる幸福感は、われらが大阪飯店の足元にも及ばない(件の180円ラーメンは、神戸の店で食したことがある)。
10年くらい前だったか。裏ぷぅさんと大阪飯店で昼メシを喰った時のこと。当時確か450円だった中華定食に100円ラーメンとレバニラつけて、なおかつビイルまで呑んだ。ワシら出世したのう……裏ぷぅさんはそう云った。学生時代、ここで500円以上使ったことはなかった。ラーメン1杯、100円だけで店を出たことも多々ある。
そんなこともあって、国道26号沿いのチェーン店には、いまだ足を運ぶ気にはなれない。