燗冷ましの三増酒

『男達の神話』(福島清・著)発刊記念展が、昨日から始まった。けふは午後3時から、出版祝いの呑み会。

昨日(5月13日)の神戸新聞文化面に、戌画伯へのインタビュー形式の、本の紹介記事が出た(http://www.kobe-np.jp/rensai/cul/358.html)。発刊記念展初日の掲載。タイミングはいいのだが、肝心の記事の中身は、こう云っちゃ悪いが燗冷ましの三倍増醸酒だ。語り手を含めた登場人物の愚かしさとか愛憎とか情念とかいったものをまったく伝えていない。表層のみに終始している。佐野眞一さん流に云うと“何か云ってるようで、自分の胸にストンと落ちてこない。実感として伝わってこない「大文字」言葉の羅列”といったところか。
「縦横無尽に芸術哲学」とか「無頼な『男達の神話』」とかいった見出しにしても、単なる〈記号〉の羅列にすぎぬ。ウチの本には珍しく大きく載ったのだが、残念無念に御座候。

以下、戌画伯からのメエルより一部転載。
お、お、お、おちつゐたから〜気の抜けたサヰダァ飲みまゐた。『正統が古典として残るとは限らない』とは我輩は言うとらン『異端しか正統な古典として遺らへん』と我輩は言うたんぢゃ〜( ̄O ̄;)


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『男達の神話』発刊記念展“福島清の書斎”
2006年5月13日(土)〜24日(水)
ギャラリー島田 1階 deux
11:00-18:00 最終日は17:00まで
神戸市中央区山本通2-4-24
にしむら珈琲本店西側からハンター坂を上る

特装版、限定20冊。税込10万円
オリジナル彩色画・額装されたガラス絵と普及版1冊付
発刊記念展会場にて展示・販売