体たらく。

14日出来、をめざして以下の本の編集にかかっている。昨夜、編著者の川瀬旦那と読み合わせをしてきた。体を張って闘っている記者が如何に少数か、日本のマスコミの堕落具合に暗然とする。それでも、記者個人個人が頑張るしかない。こういう本の編集にあたると元記者としての自身の至らなさを突きつけられると同時に、背筋がしゃんと伸びる気がする。“それでもジャーナリストをめざす”そういう人たちに是非読んでほしい。

ジャーナリズムのいま――新聞・放送・デジタルメディア、そして民衆運動の現場から

古野喜政・隅井孝雄・川瀬俊治 編著
本体2800円+税
ISBN4-944173-43-1 C0036 \2800E
※12月20日頃、全国の主な書店に並びます。


【オビ 表-1と背】
挑む――沈黙、癒着、追従


【章立て】
第Ⅰ章 韓国・言論改革運動に学ぶ
古野喜政(元毎日新聞ソウル特派員)
  「独裁と闘った韓国の記者たち――日本のマスコミの現状告発のために」
川瀬俊治(インターネット新聞「ジャーナリスト・ネット」代表)
  「韓国言論改革運動の歴史と現在」
孫錫春(「ハンギョレ」企画委員・新しい社会を開く研究院長)
  「盧武鉉政権と言論改革」


第Ⅱ章 NHK“改革”とデジタル化でゆれる放送メディア
隅井孝雄(元京都学園大学教授・元NTVインターナショナル社長)
  「NHKの改革と再生は果たして可能か」
河野慎二(元日本テレビメディア開発部長)
   「デジタル化は放送メディアに何をもたらすか」


第Ⅲ章 新聞メディアの現状と課題
大塚圭一郎(共同通信社編集局経済部記者・新聞労連近畿地連編集顧問)
  「繰り返される報道被害錬金術師の片棒を担いだ過ち」
松元剛(琉球新報記者)
  「沖縄・基地ジャーナリズムの立ち位置」
山成孝治(毎日新聞大阪本社学芸部記者)
  「小事にこだわる小記者としての生き方」


第Ⅳ章 インターネットメディアの現状と課題
呉連鎬(オーマイニュース社長)
  「大統領を作ったメディア・韓国オーマイニュース
森類臣(同志社大学大学院)
  「インターネットメディアの日韓比較」


第Ⅴ章 韓国・民衆運動に学ぶ
孫錫春(ハンギョレ論説委員
  「韓国・言論改革は何をめざすか――韓日言論の課題」
郭辰雄・鍬本文子・藤森研・孫錫春・明珍美紀
  「民衆運動の現場から日韓メディアの課題を問う」

しかし……腹立つのう。
日教組委員長の妄言。ある人からのメエルを、昨日、川崎の労働牧師望月文雄さん(拙著『「従軍慰安婦」問題と戦後五十年』藻川出版、1995年、の共著者)が転送してきた。闘わない教師の体たらく、か。「教え子を再び戦場に送るな」というスローガンをかなぐり捨てたのか、日教組よ。以下、メエル本文のコピペ。

各位
教育基本法の改悪は、来週が山場となりました。添付しました、国会闘争にもありますが、日教組委員長の森越が、11月24日の「朝まで生テレビ」で、国会前の座り込み行動について、つくる会の八木などに追及されて、なんと、「すいません。座り込みは先週でやめました」と答え、また独自に決起する教育労働者の座り込みを、「あれはうちの人ではないんです」と答えたようです。
これがいまの連合の本質的な姿でしょう。腐り切った本部を現場の力で引きずりおろす以外にありません。
国会前の座り込み、そういう意味では、安倍首相や右翼反動に打撃になっているということです。注目と支援、そして時間があれば是非国会前にも行ってみて下さい。