「spin 02」出来!

mizunowa2007-08-06

「spin 02」(林哲夫編集・装幀)が出来てきた。ブツは先週3日に出来ていたのだが、2日夜から3日未明にかけて台風が通過するため周防大島にとどまったことから帰神が遅れ、一寸遅れての引き取りと相成った(執筆者向けは印刷所より発送済。それだけでもひと安心ではある)。取り急ぎ個人予約分、東京堂書店書肆アクセス(地方小経由)、模索舎に発送。スリップ、刊行案内、読者ハガキをケチったことで、発送分だけ投げ込み作業をしなければならぬのがこたえる。海文堂書店には明朝届けに行く。これからサイン本の仕込みも待っている。


[用紙]
表紙 ジャガードGA ナチュラル 四六判Y目210キロ
本文 コスモバルキー A判T目44キロ
 *刷色いずれもK/1°


以下、林画伯のblogより転載。

目次
翻訳をめぐる意味と無意味をめぐって…………中島俊郎 + 鈴木創士
板倉鞆音捜索………………津田京一郎
エエジャナイカ 2  無用の書物………………北村知之
幻脚記 二  青空………………鈴木創士
淀野隆三日記を読む 二………………林 哲夫
みずのわ編集室 2………………柳原一徳

中島・鈴木両氏は、共通するところは多いのだが、まったく違うお二人のキャラクター・学識が噛み合っているようで噛み合ってないところが大いに楽しい。津田京一郎氏は知る人ぞ知る詩集・詩誌のコレクター。板倉鞆音の執筆雑誌を執拗に探求するその姿は古本者の鑑である。「エエジャナイカ」も絶好調。今回の幻脚記は小説だ(!)。淀野隆三日記はだんだん面白くなってきた。三高の教師たちのカリカチュアもある。例によって愚痴とイカリが爆発の「みずのわ編集室」、小出版社の実情と意気地が分かります。
表紙は鈴木氏所蔵の『クーピュール』より。パリの五月革命の様子。

daily-sumus 2007年8月5日付
http://sumus.exblog.jp/