収穫。

mizunowa2008-02-22

【写真】
安下庄のアジトで甘夏と酢橙を収穫してきた。今年は表年のやうで、甘夏1株でコンテナ2杯以上穫れた。酢橙も30数個、玉はこまいが実の入りはなかなか。いずれも無農薬ぢゃ!


【ここ1週間】
17日午後姫路市内で撮影の仕事があり、その足で周防大島は安下庄に帰省してきた。11月初旬以来、3ヵ月半ぶり。20日には、旧中島町教委Tさんを隊長にオッサン探検隊(中島・大島混成部隊)総勢5名、忽那諸島無人島、由利島のてっぺん(海抜約200メートル)まで道なき道……といふより、傾斜60度の斜面をよじ登ってきた。いやー、なかなかのもんでした。詳細は後日。
大島では家の用事の合間に仕事と酒盛りをこなし、21日午後山口市内でひと仕事片付け、新門司から船で22日朝大阪南港着。そのまんま大正の印刷所に終日籠って「調査されるという迷惑」責了。来週は「spin 03」の出張校正が控えている。


以下、次の新刊だす。いずれも3月初旬出来予定。


【しょにょいち】
調査されるという迷惑――フィールドに出る前に読んでおく本
宮本常一・安渓遊地 著

A5判118頁ペーパーバック 本体1000円+税
ISBN978-4-944173-54-9 C0339
装幀 林哲夫


[目次]
はじめに(安渓)
序章  宮本常一先生にいただいた言葉(安渓)
第一章 調査地被害――される側のさまざまな迷惑(宮本)
第二章 される側の声――聞き書き・調査地被害(安渓)
第三章 「バカセなら毎年何十人もくるぞ」(安渓)
第四章 フィールドでの「濃いかかわり」とその落とし穴(安渓)
第五章 種子島にて・屋久島からの手紙(安渓)
第六章 まぼろしの物々交換を知夫里島に求めて(安渓)
第七章 「研究成果の還元」はどこまで可能か(安渓)
引用文献
初出一覧
索引(フィールドでの指針として)


[編集にあたって]
第1章に収録した宮本常一「調査地被害――される側のさまざまな迷惑」は、『朝日講座・探検と冒険』七(朝日新聞社、1972年)が初出である。本書では、『旅にまなぶ 宮本常一著作集 第31巻』(未來社、1986年)を底本とした。


[著者]
宮本常一(みやもと・つねいち)1907年山口県周防大島生。16歳の時に大阪に出て逓信講習所で学び、天王寺師範学校を卒業後、小学校教師となるも病を得て帰郷。療養中に柳田国男の『旅と伝説』を手にしたことがきっかけで、柳田、渋沢敬三という生涯の師と出会う。39年に渋沢の主宰するアチック・ミューゼアムの所員となり、57歳で武蔵野美術大学に奉職するまで在野の民俗学者として日本全国を歩く。66年日本観光文化研究所を設立し、後進の育成に努めた。著書に『忘れられた日本人』『宮本常一著作集』(未來社)、『日本文化の形成』(そしえて)など。1981年没。宮本が遺した膨大なフィールドノートや写真等の資料は、周防大島文化交流センターに収蔵されている。


安渓遊地(あんけい・ゆうじ)1951年富山県射水郡生。京都大学理学部学生の時、川喜田二郎氏の移動大学運動にふれてフィールド・ワークを志す。伊谷純一郎氏の指導で西表島および熱帯アフリカの人と自然の研究。人類学専攻。沖縄大学教員、山口大学教員を経て、現在、公立大学法人山口県立大学教員。編著書に『西表島の農耕文化――海上の道の発見』(法政大学出版局、2007年)、『続やまぐちは日本一――女たちの挑戦』(弦書房、2006年)、『遠い空――國分直一 人と学問』(平川啓治と共編、海鳥社、2006年)、『やまぐちは日本一――山・川・海のことづて』(弦書房、2004年)など。山口市仁保在住。
URL http://ankei.jp



【しょにょに】
spin 03 佐野繁次郎装幀図録
林哲夫 編
A5判112頁ペーパーバック(カラー図版16頁)本体1200円+税
ISBN978-4-944173-55-6 C0095
装幀 林哲夫


[目次]
佐野繁次郎装幀図録/図版・単行本装幀リスト・雑誌の仕事・著述リスト
佐野繁次郎コレクション蒐集について  西村義孝
「本と女の子の本音?」 書肆アクセス閉店をめぐって  畠中理恵子近代ナリコ
幻脚記 三 青空  鈴木創士
エエジャナイカ 3 すべてに終わりがくる  北村知之
淀野隆三日記を読む 三  林哲夫
みずのわ編集室 3  柳原一徳