度し難き哉。

mizunowa2009-02-28

【画像】
旧国鐵バス安下庄駅前、たちばなやの中華蕎麦。時々無性に喰いたくなる。


【クソ忙しい】
2月晦日に「渚と街角の神話」(福島清著)があがってきた。発売は3月末予定だが、4月2〜6日の広島での個展に合せて15部限定特装版を仕込む都合で、早いめに仕上げた。新刊ビラなどまったく手つかず。ちなみに新刊予定は、3月3点、4月3点、5月1点。あと4月から6月のうちに刊行したいモノ2点。ほんまに全部出るのかと問われたら、出すしかないといまはさう答えるしかない。


【嗚呼、度し難き哉】
須磨の公達エカキ宅に本を届けに行った折、小豆島出身、永遠の文学少女こと戌女房殿と話になった。なんにもない、それが一番であったはずなのに、ハコモノから何からごてごてといらんもん仰山つくりてしもうた小豆島の現状は恥ずべきものだと、そんな話を聞かされる。それは、わての郷里周防大島も変らない。せっかくええ砂浜があるのに、そいつをツブして階段状にコンクリートで固めてその上にわざわざ中国から買うてきた砂を放り込んで人口海浜作りて、それを海水浴場と称して島の外の者の遊興に供している、そこに植えつけた椰子の木1本50万円也! 人は来れども島にカネは落ちず、島外から持ち込まれたゴミがばっかばっか落ちるばかり、この馬鹿さ加減や如何に。それと深層で連関することではあるが、まちづくりか人づくりか“文化ちゃか”か何かしらんけれども、体系性も糞も何にもないところで、いわゆる「中央」からメジャーな人を呼んどればそれで事足れりとする、低級な精神構造に辟易しつつ絶望しつつ、それを批判する私は私ですこぶる低能ゆえ、本をつくる以外にできることなど何もないのだから仕方がない。結局、本屋は本をつくるしかない。