鈴木書店とJRCのこと。

中国新聞6月28日付


ふるさとを憶う(宮本常一ふるさと選書第2集)
菊判(227mm×152mm)並製本 カバー装
定価1,320円(本体1,200円+税)
ISBN978-4-86426-102-9 C0395 菊判並製85頁



JRC(人文・社会科学書流通センター)の、後藤克寛元社長が亡くなった。うちの本は地方小とJRCに卸しているのだが、後藤さんは個人的には、うちのみかん販売の常連さんでもあった。

栗原哲也さん(日本経済評論社会長)がNR出版会のサイト内連載「本を届ける仕事26」に寄稿している。
1947年、鈴木書店創業。「学問をしなければまた戦争を支持する国民を育ててしまう」「本を読まなきゃまた国家にだまされる、国民はそう自覚し本がたくさん読まれた時代」。戦後50年で様相はすっかり変ってしまった。2001年暮れ、鈴木書店倒産。後藤さんら鈴木書店の残党がJRCを立ち上げた。後藤さんの言葉を、栗原さんは記す。
「つまらん本を作った出版社にも意見できるような取次にならなければならない。編集者は企画のために時間を使え。そのために書店営業などは極力減らし、思索の時間をつくれ。営業は俺たちにまかせろ」

翔べ心、本はその翼だ-JRC後藤克寛さんを偲んで-
栗原哲也さん(日本経済評論社会長)
http://www.nrpp.sakura.ne.jp/memorensai202207.html

NR出版会
http://www.nrpp.sakura.ne.jp/top.html