周防大島の雑煮

神戸を根拠地に零細出版社を始めて8年。数日前、やっとサイトを開設した。営業上、サイトは作らにゃならんのう……とは常日頃から思っていた。が、行動が伴わない。家電製品の説明書が理解できないほどの機械音痴。本職、何やねん? というツッコミはさておき、あまりの体たらくに、見るに見かねた妹が作成してくれた次第。嗚呼、ありがたや。


「季刊 公的扶助研究」(全国公的扶助研究会)という機関誌の編集請負の仕事を、2000年秋の179号から続けてきた。昨日、199号が仕上がってきた。12日の土曜日は終日、発送作業にかかる。妹と、写専の同期、西明石変態倶楽部H君が手伝ってくれることになっている。これを指してみずのわ互助会、とは妹の命名、である。


約2000部の発送にかかる手間暇を考えると、当日おさんどんしてたのでは仕事が前に進まない。かと云ってこの不況下、3人で外食は懐が痛い。そこで、昼のうちに大安亭市場へ行き、大根、人参、長ネギ、カブ、青ネギ、カシワを仕入れてきた。さすが大安亭、安くてモノが良い。沖家室島のイリコで出汁をとり、塩と醤油と酒で味をつけ、具材を投入。仕上げは松山あげ。これを前の晩のうちに鍋一杯作っておき、翌日のお昼に温め直すと味がしみて旨い、のである。そのまま食すもよし、うどんや素麺、コメのメシを放り込んでもよい。本来は、餅を放り込んで雑煮にする。これまた酒が進む。周防大島は安下庄の、母方の祖母が教えてくれたレシピだ。


さて。件の「公的扶助研究」だが、諸々あって、来年1月末か2月初旬に出来てくる200号を最後に、ウチの手から離れることになっている。発送作業がいちばんの難物で毎回泣かされてきたが、これもあと2回限り。今回は「公的扶助研究」とは別個でウチのDM発送作業もあるので、いつもより仕事が多い。発送準備のため、徹夜しかけている(いま現在、12日の午前5時を回ったところ)。早く仕事を終えて酒が呑みたい。