季刊「銀花」第147号

mizunowa2006-08-26

季刊「銀花」第147号(文化出版局)が届いた。

書物雑記のコーナーで、「紙屑に刻印された時代の気分を読み取る」と題して、「モダニズムのニッポン」(橋爪紳也著、角川選書)の著者インタビュー記事を書いた。同じコーナーで、「文字力100」(林哲夫著、小社刊)も紹介されている。

この号は、一冊まるごと「母の手」特集。いい本はざっと読みでも、というか、その佇まいだけでわかる。
造り酒屋の女主人の普段履きの写真に目がとまった。細かな針目で覆い尽くされた足袋、その継ぎの美しさ。「表と内のけじめをつけながらも、凛として生きた明治生れの女性の姿に脱帽です」と末尾にある。

8月25日発売。ぜひご一読を。。