河出書房新社と木村哲也氏による盗作事件、について。

久しぶりに「ジャーナリスト・ネット」に寄稿させて頂いた。「今年もよろしく」というシリーズの6回目。昨年末の入院騒ぎと、その原因(過度のストレス)ともなった河出書房新社周防大島文化交流センター学芸員(当時)木村哲也氏による、小社企画からの盗作事件】が主たる内容、である。編集者、編・著者の資質とか出版企画のありようについて色々考えさせられた。後日、blogにも転載する予定だが、昨今の出版業界の荒廃具合を如実に表す事件でもあり、ぜひご一読いただきたい。アドレスは以下の通り、である。


ジャーナリスト・ネット http://www.journalist-net.com
2007年1月8日「今年もよろしく 6:柳原一徳

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(上記拙文は、「『宮本常一叩き売り』批判」と表題を改め、小社サイト内、コラムのコーナーに転載しました http://www.mizunowa.com/column/j_mondai.html


関連資料として第一に、河出書房新社のサイトに掲載された【《宮本常一エッセイ・コレクション》に関するお詫び】(2006年12月19日)を転載する。

2006.12.19《宮本常一エッセイ・コレクション》に関するお詫び
先般、一部読者の皆様並びにお得意先各社様にご案内致しました《宮本常一エッセイ・コレクション》は、中止させていただくことになりました。関係各位にご迷惑をお掛け致しましたことをお詫び申し上げます。

河出書房新社のサイト、より。


第二の関連資料。2006年12月20日河出書房新社みずのわ出版あて謝罪文、を転載する。
いわゆる「事務文書」としての「書式」すら整っていないうえに、文字の間に、所々余計な空き(スペース)が入っている(ブログでは現物をお見せできないのが残念デス)。きちんと校正していない、ということだ。そんなモノを「謝罪文」として送るか? ほんまに「こころより深くお詫び」する氣ぃあるんか?
読んでのとおり文面そのものもお粗末である。事務文書ひとつきちんと作成できない。これが「文藝の河出」の実力か? 3人連名の一番上に書かれている「編集第一部部長代理」が、問題の企画の担当編集者、である。

みずのわ出版柳原一徳
 このたびは、小社刊行予定でありました木村哲也責任編集『宮本常一エッセイ・コレクション』(全6巻予定)の進行に際し、刊行前に予告案内や情報を取次等にお送りさせていただいておりましたが、2巻に予定しておりました「島の人生」が、みずのわ出版様の刊行予定著書と内容が重複していることがご指摘によりわかりました。当初、企画の編集責任をお願いしていた周防大島文化交流センター学芸員(当時)の木村哲也氏とこの点の確認を詰めておらず、また、それらの文章が収録されていた雑誌「しま」誌に早期にご了承を得る手続きを、刊行案内を準備する以前にしていなかったため、本来刊行できない本の出版という間違った情報が流れる不手際になってしまい、みずのわ出版様には多大なご迷惑をおかけしてしまいましたことを、こころより深くお詫び申し上げます次第です。
 また刊行案内の廃棄と刊行予定に関するお詫びと訂正の情報を発信することが遅れましたこと、その間一部間違った情報が流れてしまいましたこともあわせて、深くお詫び申し上げます。この間の不手際を深く反省し、そして正しい刊行への手続きを踏めなかったことをあわせてこころから反省し、この際、木村哲也責任編集『宮本常一エッセイ・コレクション』の刊行を中止させていただくことを、著作権者の諒解を得て決定させていただきました。中止の旨取次等にもご連絡させていただいております。ご対応が遅くなりご迷惑をおかけしましたことをお詫びしつつ、ご連絡させていただきます。
                            敬具
2006年12月20日
河出書房新社(読みとれないが「編集本部」の角印と思われるものがつかれている。「社印」でないことは間違いない)
              編集第一部部長代理 氏名(三文判
              編集第一部部長   氏名(認印
              取締役編集本部長  氏名(三文判