寄り藻拾い。

mizunowa2014-02-22

冬に北が吹くと、内浦(北岸=広島湾側)の浜に大量のガラモ(ホンダワラアカモク、アラメなどの海藻)があがる【画像奥】。もう少し春めいてきてマジ(南風)が吹くやうになると、外浦(南岸=伊予灘側)にあがる。寄り藻を波止で干して畑の肥やしにする。耕作放棄になりかけていた畑を甦らせるには、先人の智恵に学ぶのが一番の近道だと思ふ。柑橘、風垣の剪定、伐採樹の処分もまだ残っている。農閑期といへど、百姓に休みはない。
ついでの話。夏場はアマモ(海草)がちぎれて浜にあがったのだが、浅海域の埋立てなどにより激減し、ひと昔前ほどあがらなくなった。
これまたついでの話。広島湾のカキ筏の廃物が内浦に大量に漂着する【画像手前】。養殖カキはホタテの殻に種をつける。殻にワイヤーを通す際にプラスチック製の細いパイプをかまして殻と殻の間を空ける。そうすることで、海中のカキ同士が接触することがなくなる。水揚作業の際、クレーンで吊り上げてワイヤーを切ると、カキがどかっと落ちる。それと同時にプラスチックパイプも落ちる。これが漂着ゴミになる。