粉砕バット。

昨日(12日)夕刻、やっとこさ確定申告を終えてきた。ふだんからちびちび記帳していればもう少しは楽なのだらうが、年がら年中ケツに火ぃつきまくっとるやうでは、そんなん望むべくもない。
儲かってへんことを証明するために仕事を止めて作業して、ますます貧乏が加速するのはどうしたものか。とはいえ年に一度のこの作業があることで、経営の実情とか課題とかいったものはよく視えてくる。2006年の実績、最低最悪どん詰まりの2005年と比較する分には、一見大幅な改善に見える。が、刊行点数増にもかかわらず低落傾向はとどまるところを知らず。1点あたりの売上平均はますます低下……この商売、年々アカンやうになっていく。
それにしても消費税には困りた。儲かってなくとも、借金してでも払わねばならぬ。国は「預かり金でっせ。それを払わへんのは横領ぢゃ」「毎月きっちり積み立てよ」などと宣う。馬鹿ぬかせ。そんなん机上の空論ぢゃ! ワシら貧乏たれは年中金策に走り回っとんやぞ。手許のカネは1圓玉まで掻き集めて月末払いに回すに決まっとるやろ。
国は、零細業者に対して死ねと云うとるのだらう。しまいには税務署の入口に“無人君”が設置されたりして……。

腹立つと云えば、一昨年、見なし仕入れ率の件で税務署に問い合わせた時のこと。出版業は「第三種=製造業」にあたるので「見なし仕入れ率70%」、執筆業は「第五種=サービス業」ということで「見なし仕入れ率50%」になる、という説明を受けた。「あのですね、資料仕入れたり普段から諸々仕込んどいたりで、原稿書く仕事で原価5割なんてことありえまへんで。もっと元手かかってまっせ」と云うたら、職員曰く「原稿なんて、座ってりゃ書けるでしょーが」と。
こ、こ、此処に金属バットがあれば……。