ぎっくり腰。

mizunowa2015-07-14


画像=早生みかんの粗摘果。勿体ないと思ったら負け、秋にはがっくり肩を落とすことになる。目先の「欲」との闘いでもある。迷ったらもぎ落とすのが摘果のコツと教わった。それに対して、剪定は迷ったら伐らずに残すのがコツなんだと。



5日朝羽田発の飛行機で大島に帰り、当日午後から畑仕事再開。今年は全く除草剤を使っていないので、草との闘いが難儀ナリ(昨年は梅雨明けに一度だけ除草剤を散布した)。7月初旬までに終わらせるべき早生みかんとイヨカン、ポンカンの粗摘果も遅れている。苗の夏肥(追肥)もいまだ手つかず、これは梅雨明けまでにやらんと効果が上がらない。気ばかり焦る。
ウチに限らず、今年はヤノネ(カイガラムシの一種)が大発生している。ヤノネにはスプラサイド乳剤がよく効くのだが、有機リン系のキツい薬で浸透性が高く残留値の問題などから2004年にEUで使用禁止になった(…が、日本では今も使われ続けている)だけに、これだけは使いたくない(ウチの畑では、昨年は使わなかった)。次の黒点病消毒とあわせて、ヤノネ対策としてオリオン水和剤を入れることにした。これもキツい薬だが、スプラサイドよりはマシだ。前回の黒点病消毒から1ヶ月近く経っているし、その間の累積雨量も200ミリを超えたので次の黒点病消毒にかからねばならぬのだが、週の後半に台風が来るかもしれんとあらば、けふ明日が晴れ予報とはいっても消毒にかかるわけにはいかん。祭りがすめば出張一件。来週後半まで消毒ができん。気ばかり焦る。
家房の早生みかん、イヨカン、青島に「そうか病」が発生した。近隣に放置園が増えている実情にあっては、病害虫の増加は不可避である。栽培をやめるのなら樹を伐れと農協が言うとるのだが、私有財産ゆえ、放置している人に無理くり伐らせることもできん。ちゃんとした人は、他の人に耕作を任せるなり、伐採するなり、何らかの形で始末をつけている。固定資産税が安いことにあぐらをかいて島の畑や家屋敷を放置している人は多くとも、それを何とかする手立てが無い。島の畑や家屋敷を放ったらかして都市部に出ていった人らの「しがらみのない自由な暮らし」は、「島に住み続ける人たちが被る『ど』がつく迷惑」の上に成り立っている。何とかならんもんかねと同業の知人に言うたら、「ワシらの気持ちが、そんな連中にわかる筈が無かろうが」と言われた。話を戻すが、そうか病菌に汚染された枝と実を伐り落とす作業にも手をとられる。早生みかんは昨年比3〜4割程度減収の見込。これではやれん。
昨日ぎっくり腰やらかし、仕事が止まった。晴れてるというのに、朝から家の片づけ。気ばかり焦る。