十遍洗えば。

mizunowa2007-04-12

【写真】
高級料亭猫庵安下庄支店にて。
ちなみに「猫庵」は戌画伯の命名


イワシ(カタクチイワシ)のさばき方。
梱包用の平べったいビニール紐で輪っかを作り、頭の付け根から尻尾に向けて差し込んで身を削ぎ落とす。頭と背骨、ワタを残して身だけきれいにとれる。
身を流水でじゃぶじゃぶ洗う。夏場ぬるい水道水を使う分には氷水にした方がいいのだが、ウチは井戸水だからそのまんま流す。十遍洗えば鯛の味といって、それくらいよく洗う。キチペで軽く水けを切り、生姜醤油でいただくと酒が何杯でも入る。もちろんメシにも合う。
これから夏場にかけて小イワシは脂がのってくる。イリコにする分には、高モノの秋イリコと違ってすぐに茶色く灼けてくるのでB級品扱いだが、刺身にするには最高に旨い。天ぷらもイイ。おまけに安い。毎日喰うてりゃ頭頭頭〜アタマ〜が〜よくぅなるぅ〜〜かもしれない。

広島あたりでは居酒屋の定番メニューのひとつ。広島湾から周防大島にかけての海域での食し方で、同じ瀬戸内海沿岸でもそれ以外の海域ではみられない……らしい。よくよく探せばあるのかもしれないが、関西でお目にかかることのないメニューの一つ、である。